五島市議会 > 2010-03-09 >
03月09日-04号

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  1. 五島市議会 2010-03-09
    03月09日-04号


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    最終取得日: 2021-09-30
    平成22年  3月 定例会◯出席議員(22名)  1番  谷川 等君      12番  村岡末男君  2番  三浦直人君      13番  宗 藤人君  3番  相良尚彦君      14番  菊谷岩雄君  4番  木口利光君      15番  江川美津子君  5番  片峰 亨君      16番  向原安男君  6番  網本定信君      17番  柿森弘幸君  7番  草野久幸君      18番  中村康弘君  8番  椿山恵三君      19番  清川久義君  9番  柿森 誠君      20番  古川雄一君  10番  神之浦伊佐男君    21番  林 忠男君  11番  荒尾正登君      22番  熊川長吉君---------------------------------------◯欠席議員(0名)◯地方自治法第121条の規定に基づく出席者 市長        中尾郁子君   水産課長      村中清志君 副市長       諸谷英敏君   商工振興課長    東條一行君 会計管理者     手島仁助君   観光交流課長    古川八寿男君 富江支所長     阿野謙吾君   生活環境課長    福田良一君 玉之浦支所長    中村健一君   税務課長      松本康英君 三井楽支所長    川尻廣之君   市民課長      橋口明敏君 岐宿支所長     洗川正則君   社会福祉課長    里本長幸君 奈留支所長     高島 豊君   長寿介護課長    谷川與喜男君 総務課長      中野基樹君   健康政策課長    吉谷清光君 豊かな島づくり市長公室長      教育長       才津久高君           赤尾邦幸君 企画課長      松野音幸君   教育委員会総務課長 田端政義君 情報推進課長    井野光憲君   学校教育課長    藤田清人君 財政課長      林  強君   生涯学習課長    中里和彦君 文化推進室長    宮脇泰文君   監査委員      木戸庄吾君 水道局次長給水班係長       監査委員事務局長  橋本平馬君           山田喜義君 建設課長      富山博彌君   農業委員会事務局長 田尾正俊君 管理課長      野口 博君   選挙管理委員会事務局長                             岩谷 進君 農林課長      長岡 仁君   消防長       谷川智彦君---------------------------------------◯議会事務局 局長        赤瀬 博君   書記        城山玲子君 次長        山田 栄君   書記        山田圭司君 議事係長      冨田信子君          平成22年3月9日(火)議事日程表議事日程 第4号日程番号議案番号件名備考1 市政一般質問について 番号質問者質問要旨古川雄一議員1 観光振興行政  ① 井坑の整備について 2 企画行政  ① 富江高校跡地利用について 3 市長の政治姿勢  ① 普天間基地移転問題に対する市長の考え方6江川美津子議員1 公園管理について  ① 桜のテングス病対策を早急に 2 施政方針について  ① 世界遺産登録について  ② 市立図書館改築事業について  ③ 風力発電の現状と今後の方針について  ④ 子どもの医療費について 3 高齢者施策について  ① 松寿園の運営について  ② 高齢者(障害者)の見守りと支援について7神之浦伊佐男議員1 消防行政  ① 消防庁舎建設計画等の今後の取り組みについて  ② 火災報知器の設置状況について 2 農林行政  ① 有害鳥獣駆除対策の今後の取り組みについて 3 管理行政
     ① 市が管理する橋梁等の実態について  ② 公衆用道路(市道)等の登記状況について 4 教育行政  ① 各体育館の使用状況について  ② サブ体育館建設について8宗 藤人議員1 企画行政について  ① 進行する未婚・晩婚化への対策について   イ 未婚化の現状について   ロ 結婚を促進するための支援策について    1.めぐりあい事業について    2.結婚促進のための市独自の支援策について   ハ 子育ての支援策について    1.子育て世帯への経済的支援(保育料など)                         =午前10時00分 開議= ○議長(熊川長吉君) おはようございます。出席議員は定足数に達しました。 議事日程第4号により直ちに本日の会議を開きます。 △日程第1 市政一般質問について 前日に引き続き、一般質問を行います。 まず、最初の質問者は20番 古川雄一議員。 ◆20番(古川雄一君) (登壇)おはようございます。議長の許しを得ましたので、一般質問をさせていただきます。 一般質問の前に、宝石サンゴワシントン条約に力添えいただきましたことをまず市長にお礼申し上げます。今までどおり、サンゴのまちとして、永遠と開けていきますように私は願っているわけでございます。 それでは質問に入ります。 1点目が、井坑の整備についてでございますが、県指定天然記念物富江溶岩トンネル井坑は、また野坑は、今人の出入りができない状態になっておりますが、いつごろ整備する計画があるのかお尋ねいたします。 次に、県立富江高校跡地利用についてでございますが、昭和24年6月、五島高校富江分校としてスタートして、昭和42年4月、長崎県立富江高等学校として独立したわけですが、独立して40年余りになるかと思いますが、来年、平成23年の3月に閉校が決定しております。昨年から富江高校看護学校を誘致したいという団体ができまして、現在署名活動をしておりますが、市長は、この活動に対して、どのように考えているのかお尋ねいたします。 この会も、合併して、富江高校廃校が決まり、富江地区がますます過疎化に拍車をかけているような状態を見て、見るに見かねて、このような行動を起こしていると思いますが、この看護学校を誘致する会、市長はこの団体に対し、協力できるのかどうか、お尋ねいたします。 次に、市長の政治姿勢について、普天間基地移転問題に対する市長の考え方についてでございますが、国も普天間基地移転問題で大変苦慮しているようでございますが、五島に受け入れることはできないか、また受け入れる場所はないのか、お尋ねして、あとは自席にて再質問をさせていただきます。(降壇) ◎市長(中尾郁子君) (登壇)おはようございます。20番 古川雄一議員の質問にお答えいたします。 まず初めのお尋ねで、井坑の整備についてお尋ねがありました。 昨年6月の定例会でもお答えをいたしましたように、井坑の歴史的、学術的な価値につきましては、私も少し勉強いたしました。大変価値のある天然記念物だと認識をいたしております。 井坑は県指定の天然記念物で、昭和32年に指定を受けております。勘次ヶ城、その近くの県指定遺跡、これは昭和45年に指定をいただいておりまして、観光スポットとしての活用を図るためには、ただいま危険防止のためにいろいろ制約がありますけれども、そういう危険防止をしながらも、学術的な価値の保存、継承が求められております。県の教育委員会のほうで検討を進めているところでございます。 私は、大学の研究テーマに上げてもらって、学術的見地から学生が調査研究に入っていただくと、非常に動くのではないかと思っております。 振興局支局長を通しまして、県のほうにも、まだ口頭でございますけれども、打診をいたしておりまして、県のほうも真剣に考えていただいております。 また、今策定作業に入っております富江地区の振興計画の中でも、井坑の有効活用について検討がなされておりまして、現在はベンチなどの設置をしている周辺の整備や、トンネル入り口付近の除草、枝打ちなどを行い、安全に内部の様子が伺えるような工夫もできないものかと検討しているところでございます。安全性が確保され、歴史的、学術的な価値が十分紹介できる条件が整えば、周辺整備も含めまして、観光面での活用を図ってまいりたいと存じます。 非常にスケールの大きい、ピンポイントではなくて学術的価値もある、そういう一帯でありますので、これは少し時間をかけまして、慎重に、そしてまたそういう研究をしてくださるパートナー、機関を見つけたいと思っております。 次に、富江高校跡地利用についてのお尋ねがありました。 富江高校閉校後の跡地利用につきましては、これまでも申し上げてまいりましたとおり、第一義的には県において活用策を検討するとのことで、現在県の各部において検討中ということでございます。 次に、県の活用計画がない場合、地元自治体に利用計画がないか検討してもらうとのことで、県から五島市への正式な検討依頼があり次第、平成22年度において、外部委員による跡地利用計画検討委員会を設置をして、検討する予定であります。 なお、富江地域活性化委員会から、五島市へ提出されました看護学校等の県立施設の設置を初めといたします富江高校跡地再生利用計画の方針につきましては、昨年10月に県教育長へ提出をし、県における検討をお願いをいたしております。 それで、お尋ねの私の姿勢はということでありますが、ただいま県の検討を待ち、県の考え方に注目をいたしております。 それから、看護学校誘致の運動について、協力できるのかというお尋ねでありましたけど、看護学校と限定をせずに、富江高校閉校跡の活用については、重要と考えておりますので、しっかり、できることできないこと、そしてまたできないことはどのようなことが理由でできないのか。そういうこともしっかり検討をしてまいりたいと思っております。看護学校と限定しますと、そのことができなかったら、すべて道が途絶えますので、しっかりいろんな方法を模索したいと思っております。私は協力できるということでございます。 それから、次に普天間基地移転問題に対する考え方のお尋ねでございました。 昨日、中村議員の質問にもお答えいたしましたとおり、普天間基地移設問題は国策に関することでございまして、国が決定することであります。昨日の総理官邸でもこの問題が検討されたというようなニュースが報道されておりました。ただいま国において真剣に、そしてまた緊急な課題として、日々検討が進められております。私は、沖縄県民に感謝をしながら、それでも歴史上のいろいろな事情もあって、あそこへ基地が集中しているということには、本当に申しわけないなという思いも一国民としてございます。が、私はただいま国のそういう審議の過程をしっかり見つめて、感謝をしながら、この問題がきちんと国民の納得が行くように終着をすればいいなと思っております。 以上です。(降壇) ◆20番(古川雄一君) 1点ずつ質問をさせていただきます。 この井坑の改修工事につきましては、県に出した五島市のこの分で見ますと、五島市は大規模な補強工事を念頭に置いているが、他方、トンネルの未調査の部分の調査をし、総合的な整備計画を立てた上で検討したいということを出しているわけですが、総合的計画といいますと、あの井坑周辺は私有地でございまして、やはりこの草を払うにしても、枝を切るにしても、やはり私有地の土地を買収して、それからかかるのが筋じゃないかと思います。この草払いにおいても、個人の許可をもらっているのかどうか、そこら辺をお尋ねいたします。 ◎富江支所長(阿野謙吾君) お答えいたします。 現在、富江支所でここ数年、井坑周辺の草払いはいたしておりませんので、地権者とのお話も現在はいたしてはおりません。今後必要であれば、そういう形をとっていければというふうには思っております。 ◆20番(古川雄一君) 前回も申し述べたのですが、この井坑というのは、総延長が1,420メートル、それに水没した部分を勘案すると、日本でも有数なトンネルということになっておりますので、もう少し力を入れて、立派な観光資源になるのではないかと思いますので、教育委員会のみならず、議会も一度は顔を出していただいて、そして、外にパネルなり何なり、お客さんにわかるような説明書きだけでなく、富江支所にあると思いますので、中の写真等が、そういったものを中に入れないなら、そういった外で説明するような親切味があってもよさそうなものですけども、全くありません。そういった計画はどうですか、市長。 ◎市長(中尾郁子君) 大変広大な天然記念物だと思っておりますので、いろんなやり方があると思いますけれども、私はそういうところに研究課題を持つ大学のテーマに上げてもらいたいと思っております。そのこともお話しながら、県の教育委員会とはお話をしておりますが、まだそういうところまで機が熟していないというのでしょうか。それで、危険な状態で仮に表示をしたりして、お客に説明をするよりも、もう少し整備をしたい。そして、落盤があるということなので、なかなか調査も難しいですけれども、少し専門家の方などにも見ていただきたいと思っております。 少し時間がかかっておりますけれども、少しずつ、あの周辺を整備をしながら、さんさんキャンプ村からずっと歩いて回れるコースでありますので、そういうふうに整備をしていきたいと思っております。 これは修学旅行やその他、観光のスポットとしては非常に価値のあるものだと思っております。また、こういうものを知らない人もおりますし、そういう余りよそにない部類の観光資源であると思っております。 特に生物学的に、希少価値を伝えていきたいと思っておりますので、もうしばらく時間をいただいて、そういう研究のパートナーを見つけるということであります。 やはり、土木事業的にやってしまっては、これが破損してしまいますので、そうではなくて、きちんとそういう専門家のパートナーを見つけるということから始めたいと思っております。 ◆20番(古川雄一君) 調査については、合併前にかなり調査をしているのではないかと思います。長崎国体の前に、ピンクミミズハゼミミズハゼが、世界で6カ所しかないというふうなハゼが見つかりましたが、これは富江高校の先生が見つけたわけですが、これはいつごろだったか覚えてますか、支所長。 ◎富江支所長(阿野謙吾君) お答えいたします。 手持ちの資料によりますと、昭和43年の8月2日に富江高校の村井教諭が発見したということで認識いたしております。 ◆20番(古川雄一君) 井坑も、そういった学術的に保護しなくてはいけない、守らなくてはいけない部分と観光として利用するところと、2カ所あるのではないかと思うんです。富江半島には、かなりの井坑があるわけですが、ほとんどつながっております。私たちが子供のころは、坊さんと犬と井坑をずっと抜けて、犬は黒島まで行ったんだというふうな伝説もあるくらい、とにかく長いトンネルがあるわけでございますから、こういった観光に利用する分は観光に、そして学術的に残さなくてはいけないところについては、それらしく整備していくべきではないかと。 それと一番大事なのは、やはり私有地がいっぱいあると。井坑の上を整備するにしても。そして井坑の入り口でもほとんど崩れているところはツバキの木の根っことか割れ目に根がずっと入って割れてしまうというふうな状況ですので、1回上を払ってしまって、そして芝生でも植えるような形にすればいいんじゃないかと。井坑の上をまず買収することが調査の前に必要じゃないかと、私は思いますが、いかがですか。 ◎市長(中尾郁子君) 観光地として活用する部分と、研究のためというふうに分けられましたけど、井坑の価値があって初めて観光地としての価値が出てくるのであって、やはり研究が先だと思います。 それから、あの広大な土地を買収するということになれば、これはなかなか大事業で、そのためにはそれだけの説得のある開発というか、買収するだけの価値のあるものに仕上げなければ、この事業は進まないと思います。今は提供していただいているという形で考えておりましたけど、個人のものを買収しなければ、草払いも枝打ちもできないということであれば、これはうんと後退すると存じます。そんなふうに土地の所有者が思っていらっしゃるのであれば、これは本当に、もうちょっと手がつけられない事業ではないかなと思います。 ただ、学術的な価値というものは、これは本当に希少価値でありますから、このことを少し研究していただいて、進めれば、そこに観光の価値も出てくるし、また広大な面積を買収する価値も出てくるかと存じます。 けれども、ただいま整備をするのも、買収しなさいということであれば、これは枝打ちすらできなくなる。草払いすらできなくなると。そんなふうに皆さんが思っていらっしゃるということは、私はこれまで思ってなかったことであります。 ◆20番(古川雄一君) 現在、人が入れるところは、370メートルか400メートルぐらいと思うんですが、ミミズハゼがいるところが、通り抜けられるところが、途中で両穴をつなごうとしたけれども、つなげられなくて、そのままの状態にしておりますけれども、その分は、両方で450メートルぐらいじゃないかと思います。こういった入り口だけでも、私は全部買えとは言いません、海の中まで。ただ、観光客が来て、入り口のところが2人の所有になっているのです。こういったところだけでも買わないと、そういった木も伐採できない、勝手に。そういったことは支所が許可をもらってやっておりますけれども、それじゃなくて、いろいろな、ベンチとかあるいは案内をする、ボタンを押したら、富江半島、井坑について、いろいろ説明する録音テープなんかも設置しておりましたけれども、これが個人のうちだったものですから、なかなかうまく管理ができない。そういうふうなことになっておりますので、やはり入り口だけでも、買収する考えがないのか、お尋ねいたします。 ◎市長(中尾郁子君) 買収の件につきましては、きょう初めて伺いました。富江町時代も、このことは大変力を入れて富江町史にもしっかり書かれておりますし、名義は個人のものであっても、みんなで共有している文化財だと思っておりました。それで、県の指定を受けながら、勘次ヶ城と井坑は、天然記念物が井坑で、県指定史跡として勘次ヶ城が指定されておりますので、そういうところも、一体のものとして、所有者の名前はあるのでしょうけれども、みんなのものだと、そういうふうに認識を私はしておりましたので、買収から始めなきゃいけないということであれば、調査にも入れないし、そのことをどうしていくか、大変大きなテーマをただいまいただきましたので、今後検討してみますけれども、これまで私どもが考えていたことは、そうでなくて、富江町がこれまでされていたことをもう少し学術的に現在にアピールしたいと、そういうふうに思っていたわけです。学術的価値が高まれば、そこに観光地としての集客の魅力が出てくるというふうに思っていたわけです。 ですから、土地の買収というのは、きょう初めて伺いましたので、これまで古川議員、それから今は亡き田橋議員がこのことでは本当にしっかりと質問をされまして、田橋議員の20年9月議会の質問で、田橋議員から、遺言ではなかったかと思われるぐらい詳しい質問を受けました。説明もいただきましたが、その中でも買収ということは出ませんでしたので、私は認識をしておりませんでした。今後の課題として検討いたします。 ◆20番(古川雄一君) 井坑の上を皆買収するとすれば、市長が言われるように膨大かもわかりませんけれども、現在通り抜けれる穴とか入り口とか、そういったものについては、ほとんど原野が多いわけでございますので、そして入り口の2件の、田橋議員の後援会長をしていた人の土地と、もう1軒の土地があります。無償で借りるかあるいはその入り口を通って畑に行っているわけですから、そこら辺も十分所有者を理解していただいて利用させてもらうか、それとも畑に行く道路を市がつくってやるか。そういった話し合いも必要かと思います。何にも前に進まない、進まないで、進めていないのです、今まで。 だから、五島市になったわけですから、やはりこれだけの立派な施設があるわけですから、整備していただいて、観光客から五島に来たら井坑があったよと、日本で一、二番らしいよと言われるように、みんなに、観光客に知ってもらいたいと思います。その点についてはいかがですか。 ◎市長(中尾郁子君) 先ほど支所長が説明しました昭和43年に洞窟ミミズハゼが発見されたということから、富江町が、ここをきちんと県の指定にしたと。もちろん県からでありますけれども、そういう状況を抱えた財産を持っている富江町でございました。これまで、富江町時代も、そのまま活用してきて、崩壊の状態に至ったということでありますので、これは自分本位には市の本位だけでは通らない、研究が必要でありますから、まずその学術的価値をどのように高めるかということをまずしていく。そして、そのことを動かすところで必要なものを動かすということになるかと存じます。 先ほど壇上で申し上げましたように、富江地区地域活性化の事業としても、このことをいろいろ取り組むという提案がなされておりますので、今回計画書としても上がり、何もしてないではないかということですが、実はそういうパートナーが見つからないのでございます。 それから、その後、生物の研究者として、旧福江市の市史の編さんにも携わってくださいました生物学者、五島高校にもおられまして、ハゼをずっと研究されていた先生が、もう定年退職されまして、もう随分1年ぐらいになりますけれども、私はその先生とも直に電話でお話をいたしまして、先生の御意見も聞きました。やはり、学者としては、学術的研究のテーマに上げて動くのが一番いいよということを言ってくださいました。そういうことで、そういう方々の学術者の御意見を聞きながらやってまいりたいと思います。 ◆20番(古川雄一君) 支所長にお尋ねしますが、調査という調査はほとんど済んでいると思うのですが、どういった調査を中尾市長は求めているのか。合併前にも600万余りかけて調査をしていただいて、いろいろな生物も見つけた。そして穴の状況も測量もしていただいた。その図面は支所にあるはずですけれども、どこを市長はまだ調査したいのですか。どうですか。どこを言っているのですか。 ◎富江支所長(阿野謙吾君) お答えいたします。 この調査が開始されましたのは洞窟ミミズハゼが発見された昭和40年以降の44年から長崎大学関係、それから測量会社でいいますとアジア航測株式会社が、7回にわたっての調査が行われている資料がございます。おおむねその内容については詳細把握しておりませんが、資料によりますと、かなり洞窟内の様子とか、もちろん距離とか、そういうものは平面の図面化にされているようでございます。 ただ、現在は御承知のとおり、落石等々の危険で、再度調査をするに当たっても危険な状態ということで、入れないような状態であるということでございます。 今後の調査というものがどういうものになるかというのは、私自身はどういうものになるかということは把握はいたしておりません。 以上でございます。 ◆20番(古川雄一君) 市長、どういった調査をしたいのですか。どこまで人が行けるとか、そういったものについては、それとどこが崩れる恐れがある、危険性があるということは、通り抜ける穴については調査をしているわけです。ほかに何が調査をしなくては、この改修工事に入れないのか、そこら辺をお尋ねします。 ◎市長(中尾郁子君) 先ほどから申し上げますように、富江町が昭和40年代にされました調査、これが現在工事に入るような、現在の実態に合っているかどうかということをまず調べなければいけない。それから、井坑の状況も変化をしておりますし、コウモリもいたということですが、そういうものが現在どうなっているのか。それから洞窟ミミズハゼがどのような状態で生息をしているのかということも、もう20年以上、30年経過しておりますので、調査をする必要があると思います。 私も約1カ月ぐらい、この富江町の調査をした資料を借りまして、隅々読ませていただきましたが、その調査で工事やら買収やらを始めるのには、まだ資料不足でございます。本当に議会に提案をして、こういうために、このようなことをしますということを説明するためには、もっと詳しい、現在の状態をきっちり押さえたところで提案をしたいと思っておりますので、市役所は個人のものではありませんから、思いだけでは通らない。いろいろな学術的なデータをそろえて、現在の生息の状態もそろえて、全国で6カ所しか生息をしていないということで、17匹しか見つかっていなかったのです、この前、全国で、これが。それで、その後がどうなっているのかとか、詳しくいろいろ資料には書かれておりますので、そういうものをもう一度検証しなければ、30年前、それ以上前の調査資料で、事業として上げていくのには、少し資料不足と、私はそう思っておりますので、生息状況、ほかの生物、それから崩落箇所ももちろんですけども、そしてこれは県の指定の天然記念物でありますので、そういうところをクリアしなければ、手が出せません。それは御理解いただけると存じます。 以上です。 ◆20番(古川雄一君) 県のほうでは、五島市教育委員会が平成22年度に当初予算に、除草とかいろいろな予算を組んでいると。これについても、もちろん所有者の同意はとっていると思うのですが、いずれにしても、県のほうも、市がこういった計画を出せば、県の負担分はすぐ補正でも出せるというふうな状態らしいですが、そこら辺については、いつごろということはわかりませんか。 ◎市長(中尾郁子君) 私が県のほうにお願いしたわけで、まだ県からこのことについては、詳しい時間、スケジュールなどは伺っておりません。 ◆20番(古川雄一君) 次に移りたいと思います。 富江高校跡地利用についてでございますが、市長も協力するということでございますので、それ以上私は申し上げません。 次に、普天間基地の問題についてですが、私は、壇上で五島に誘致する考えはないか、そして誘致する場所はないかという2つを言ったのですが、どうしてこういう質問をするかといいますと、市民が非常に生活が苦しい、厳しい、そういった中で、過去において、ずっと歴史を見てみると、久保知事は、橘湾に5万トン以上のタンカーを10隻ほど連れてきて、県の漁連に150億基金を積んであった。また、上五島の備蓄においても、下五島の三井楽に陸上備蓄をする予定だったのが、猛反対に遭って、上五島に備蓄をつくった。これによって、上五島町は36億のうちの18億をいただいた。そして、ほかの地区においても、距離割、人口割、財政力割でほとんどの五島の市民が恩恵を受けた例があります。富江においては、キャンプ村の入り口の公園は、上五島備蓄立地交付金でやりました。只狩山の野外活動施設も、上五島備蓄の立地交付金でやりました。 こういったことで、市民が苦しいときには、そういった、今戦争というのはないわけですから、何カ所もあるのではないかと。さほど本島の島民に迷惑はかけない。そして、その離島におる人たちに十分なる配慮をすれば、私は五島でも普天間基地の代替地はできるのではないかと思いますが、いかがですか。 ◎市長(中尾郁子君) この普天間の問題は、国際間の問題で、国家間の問題でありますので、国内でいろいろな知恵ということではない事業であります。そしてまた、ただいま非常な緊張の状態でこの検討が進んでおりますので、何で緊張かといいますと、来てほしくないといういろんな市民がおられるということです、現地に。何で来てほしくないのかと考えると、やっぱりいろいろな問題が起きているのでしょう。私は体感していませんので、何だとは断定できませんけれども。そういう、あちらにとって来てほしくない施設であることが、五島にとって来てほしい施設になるかということは、これはまた問題だと存じます。これは国際間の問題でありますし、今、国がきちんと前にもって進めている。全く初めてつくる施設ではなくて、現に今ある施設を有効活用しようというようなことで話が進んでいるわけでありますから、しっかり見守っていきたいと存じます。 五島市民の本当に経済的活性化は、いつも願っております。そのために、日夜頑張っているわけであります。評価をいただかないかもしれませんけど、議員からは。私は本当に小さなことでも、一つ一つ丁寧に活性化のためにいろいろなルートを使って頑張っております。だけど、この問題を島の活性化というのは、考える方もおられるかもしれませんけど、国際的な問題です。国の問題です。そして、沖縄地区の市民の皆さんが来てほしくないと言われている問題です。そういう問題を、では五島の人は来てほしいのかどうか。いろんなことが出てきますので、私の考えとしては、今国の行動を見守るということで、御返事とさせていただきます。 ◆20番(古川雄一君) 今、テレビ報道で見ますと、辺野古でも、もう800億ほど予算をいただいた。そして、この普天間基地の見返りというか、交付金とか、そういったものについてわかっていたら教えていただけませんか。企画課長でもいいです。 ◎企画課長(松野音幸君) 自衛隊とか、米軍基地が所在する市町村に対しまして、一般的に基地交付金と呼ばれる国からの交付金制度がございます。普天間基地がございます宜野湾市には、普天間基地のほかに米軍の司令部がございますキャンプ瑞慶覧という基地がございますが、これも合わせまして、平成21年度の宜野湾市の基地交付金が約5億2,000万になっているようでございます。 このほか、沖縄の米軍基地所在市町村活性化特別事業費補助金という国からの9割補助の補助金があるようでございますけれども、宜野湾市においては、これまで約13億円ぐらいの事業がなされているようでございます。 以上でございます。 ◆20番(古川雄一君) 21年度が一番安くなっています。普天間基地移転ということで。それ以前にかなりの国からの援助をいただいていると思うのですが、今度やろうとしているところは800億という数字はわかるのですが、この普天間基地についても、過去10年間ぐらいのデータがわかっていたら教えてください。 ◎企画課長(松野音幸君) 先ほど申し上げました沖縄米軍基地関係の特別事業費補助金というものが、平成9年度から平成21年度までで約836億ぐらい。これは沖縄県全体の数字でございます。このうちに宜野湾市のほうが、先ほど申しました13億ぐらいということでございます。あとの基地交付金につきましては、過去の分につきましては、ちょっと資料を持っておりませんので、後ほどお知らせしたいと思います。申しわけございません。 ◆20番(古川雄一君) 五島が非常に経済的に恵まれているならば、こういったことも考えつかないかもわかりませんけども、もう既に出稼ぎ者が2,000人と言われております。これは何を示しているかというと、経済的に働くところもない。生きていかれない。こういうふうな状況でございます。上五島備蓄をしたときには、漁民1人当たり1,800万でした。準組合についても1,300万、こういったことを考えると、やはり五島市民からどうにかしろ、どうにかしたらどうかと。漁民からも私はいっぱい聞きます。 そういったことで、そういった基地ということになれば、もし新しい普天間基地のような代替地をつくるならば、工事費も1,500億から2,000億ぐらいかかる。そして補償も1組合当たり3,000万円ぐらいもらえるんじゃないかというふうなことで、こういった質問をしているわけです。何ら私は、五島市民が五島はよか、住みやすかというふうな声が多かったら、こういったことは質問はする必要はなかったんです。もう少し、五島市の活性化のために力を入れていただきたいなと思っていますが、いかがですか。 ◎市長(中尾郁子君) お気持ちはわかりますが、この問題は、国の政策でありまして、今本当に審議といいますか、決定が佳境に入っているところでございます。そういう時期に、どういう形で交付税を幾らやるかとか、漁業に補償金を幾らやるかとか、そういう話の段階ではないと思います。そのように御理解ください。五島市の活性化を考えてないわけではなくて、一番考えております。それでいろんな事業をしながらやっているわけであって、漁業者がまた実際問題として考えたときに、五島の魚がどうなるかとか、いろんなことがありますでしょう。これは過去にエネルギー基地化として考えたときにも、そういう漁業者が海を守るということで、大きな大きな反対運動があったわけでありますから、ただいま議員はそうおっしゃいますけど、多くの方の五島全体を、これから未来に向けて生きていくための五島の未来図というものは、どのようにあるべきかということは、根本から考えなければいけないと存じます。今、五島がこの問題にいろいろ口を挟む立場ではないと存じます。国が、昨夜も総理官邸でこのお話が煮詰められたというようなニュースも報道されておりましたので、そういう時期に、この問題に手を挙げれば、交付税が幾ら来るではないかとか、幾ら補償金が来るではないかというのは、いささか問題かなと存じます。 ◆20番(古川雄一君) 市長がこういったものについては、たとえ島民が、市民が飯を食えなくても、こういったものには毛頭誘致する考えもない。場所も考えないというふうなことだと思いますから、私は、これ以上質問はしませんが、あらゆる国会議員と話をして、できれば、そういったところにもし普天間基地の代替地として当てはまるような土地があれば、私は漁民を救うためにも、誘致する運動をしたいと思います。 以上で私の質問を終わります。 ○議長(熊川長吉君) 以上で、古川雄一議員の質問を終わります。 次の質問者は15番 江川美津子議員。 ◆15番(江川美津子君) (登壇)質問します。桜のつぼみも膨らみ、市民の皆さんも花見を楽しみにしている方が多いのではないでしょうか。きょうはまず、この桜の恐ろしい病気であるテングス病対策について質問をいたします。 テングス病とは、枝の一部がほうき状に伸び、花が咲かなくなる病気ですが、そのまま放置しておくと、ほかの木にも伝染をし、やがては木も枯れてしまう恐ろしい病気です。市内のほとんどの公園の桜は、このテングス病にかかっています。早急な対策が必要だと思いますが、実態の把握と対策をどのようにお考えでしょうか、お伺いをいたします。 次に、施政方針について4点質問いたします。 まず、世界遺産登録についてです。 世界遺産登録されるためには、構成資産候補の周辺地域の景観を、景観法に基づいた景観計画によって維持することが必要ということで、久賀島でも、まちづくり景観計画を策定中であり、奥浦地区でも、環境を生かしたまちづくり計画の策定が予定されています。 先日、日本共産党市議団は、文化推進室の職員の方を講師にして学習会をしたところですが、この堂崎天主堂を何らかの形で国の指定にできないか、今努力をしているとの説明を受けました。 ところが、奥浦湾では、マグロの養殖が行われています。また、新たに堂崎天主堂への入り口でも養殖が始まったと聞きます。世界遺産登録とマグロ養殖の基地化についてのすみ分けができているのかどうか。また、さきの臨時会では、五輪教会への道路改良のための予算も計上されました。この2点について、世界遺産登録との関係で、影響がないのかどうか、見解をお聞かせください。 2点目は、市立図書館改築事業についてです。 今年度五島市図書館建設のための基本設計委託料が計上されています。建設予定地はどのような方法で検討されるのでしょうか。また、平成18年7月に五島市立図書館整備基本構想が策定されていますが、これも参考にされるのでしょうか。お伺いをいたします。 3点目は、風力発電の現状と今後の方針についてです。 五島市総合基本計画の前期基本計画では、主要施策で風力発電の導入の目標値が設定されていました。目標値に対して、現状の達成率をお伺いをいたします。 また、低周波等による健康被害も社会問題になっておりますが、この風力発電を23年度からの基本計画策定の中でどのように考えているのか、お伺いをいたします。 4点目は、子供の医療費についてです。 3歳未満児の医療費について、自己負担の無料化実施について、大いに評価をし、喜んでいました。ところが、完全な無料化ではなく、診療時間内の受診のみが対象ということです。乳幼児の場合、いつ発熱をするか、ぐあいが悪くなるか、予測がつきません。子育て支援というなら、時間に関係なく、すべての受診を無料の対象にすべきだと考えます。なぜできないのか、理由をお聞かせください。 また、新知事はマニフェストで乳幼児医療費助成の現物給付実現を掲げていました。県に対して一日も早い実現を求めるとともに、市としても早急に実施する考えはありませんか、市長の見解をお伺いをいたします。 次に、高齢者施策について質問します。 松寿園の運営は4月から、直営から指定管理による委託運営に移行します。3点について質問します。 1点目は、松寿園ではこれまで要介護の方でも自立をして生活するための支援を中心にし、介護サービスの利用を少なくするための努力が行われていたと評価をしております。委託によって、人件費などの経費が削減をされますが、その一方で、介護サービスの利用がふえれば、介護給付費も増加することになり、行く行くは介護保険料の引き上げなど、市民の負担増につながる問題です。民間の運営になっても、これまでのように、自立を支援する観点に立った運営がされるのかどうか、お伺いをいたします。 2点目は、ショートステイのためのベッドの確保、確実にできるのかどうか。 3点目は、養護老人ホーム入所者も、要介護認定の方が増加をし、要介護度も少しずつ高くなっているのが実態です。介護老人施設への入所待機者が多くなっていることから、養護老人ホームがこのままでは特養化をし、養護老人ホームに入所したくてもできなくなるのではないかとの懸念もありますが、どのようにお考えでしょうか。お伺いをいたします。 次に、高齢者(障害者)の見守りと支援についてです。 先日いただいた高齢者の生活実態調査の結果では、ひとり所帯は3,154人、近所つき合いがない人が619人、困ったときに相談する人がいない128人、急病や災害のときに頼れる人がいない208人など、この結果に私は本当に胸が痛くなりました。それと同時に、見守りと支援のための施策を早急に実施すべきだと考えます。市長はこの実態調査の結果をどのように受けとめていますか。お伺いをいたします。 そして、見守りと支援の方策として、緊急通報システムの早い充実が重要だと考えていますが、現在の緊急通報システムの登録数と、利用状況をお伺いをいたします。また、福江地区の緊急通報システム導入について、進捗状況をお伺いをして、壇上からの質問を終わります。(降壇) ◎市長(中尾郁子君) (登壇)15番 江川美津子議員の質問にお答えいたします。 初めの桜のテングス病対策についてお答えいたします。 市内の桜の名所と言われている公園の中で、特に内闇ダムにあります市民憩いの森、箕岳園地、鬼岳桜公園、繁敷ダム公園の4カ所の公園がテングス病にかかっていることを確認をいたしております。 対策につきましては、本数がかなりありますことから、予算的なことも含めまして、数年かかると存じますので、緊急雇用創出事業で雇用をいたしております草刈りレンジャーなどを活用して、計画的に実施をしていく予定でございます。 次に、世界遺産登録に関しまして、構成資産候補近くでのマグロ養殖の基地化、道路改良が世界遺産登録に影響を与えないのかというお尋ねでありました。 基本的には、世界遺産と地域が共存できるような仕組みを考えなければならないと考えております。今後、県・文化庁の見解も伺ってまいります。 道路改良等につきましては、地域住民や訪れる方々の安全にも配慮をしまして、危険であると判断した場合、最低限の範囲内での改良は必要だと考えております。 今回の改良につきましては、専門家のアドバイスを受けながら、その地区の自然石を使うなど、その場所に合った工法が計画をされておりまして、特に影響はないものと考えます。 今後も地域の皆さんの理解を得ながら、共存できる方策を検討してまいります。 議員が言われました堂崎天主堂の入り口にマグロ養殖があるということでしたけど、堂崎天主堂のはるかかなたにマグロ養殖の風景が見えるという、言葉で言うといろいろですけれども、それで私も現場を見ました。そして、生活者が共存できない世界遺産というのは、教会はそこに信徒がおられて、日々の生活をしながらやっていくわけであって、別物ではないので、そこで共存できるような、この前見ました限りでは、少し浮きの色が柿色で派手だなと思いましたので、そういうところを直しながら、共存できる道を私は探りたいと存じます。 信徒がいて、教会にお祈りをする、そういう場所として生きていることが世界遺産の価値でありますので、私はそう理解をしております。トルコなんかの岩場にある教会、世界遺産ありますけど、ここはもう廃墟でございますので、やはりそこで何らかの時代があって、近代、今もやはり生活が成り立つ地域であるということが一つのこの時代の世界遺産のあり方だと思いますので、御理解いただきたいと思います。 次に、市立図書館改築事業についてお尋ねがありました。 建設予定地につきましては、新年度設置予定の五島市図書館建設基本計画策定委員会におきまして、図書館にふさわしい建設予定地を検討していただき、その検討結果も踏まえまして、市として幅広い角度で検討をして、選定してまいりたいと思います。 また、基本計画につきましては、既に策定されております五島市図書館整備基本構想をもとに検討していく予定でございます。 次に、風力発電の現状と今後の方針についてのお尋ねでございました。 まず、風力発電の現状といたしましては、平成9年度、旧岐宿町におきまして、出力400キロワット、2基の設置に始まり、現在岐宿町3基、富江町2基、玉之浦町7基の合計12基、総出力1万6,400キロワットの能力を有する風力発電施設があります。当市総合計画前期基本計画の平成22年度の目標値を達成する見込みでございます。 また、今後の方針につきましては、国などの動向を見守ってまいりたいと存じます。 次に、子供の医療費についてお答えをいたします。 子供の医療費の助成につきましては、子育て家庭の経済的負担を軽減をし、安心して子育てできる環境を整備するための重要な施策の一つと考えております。このようなことから、3歳未満児に係る福祉医療費の自己負担額の無料化を22年度4月受診分から実施するための関係条例の改正及び予算案を本議会に提案いたしております。 本来、無料化はすべての診療について対象とすべきではありますが、現状でも大変苦労しながら時間外診療体制を維持をしている医療機関にとりましては、さらなる負担となることから、時間外診療分を除外をしてスタートすることといたしました。今後、受診状況を見ながら、制度拡充ができないか検討してまいります。 このことにつきまして、詳しく申し上げますと、小児科のお医者様がいないのでございます。お医者様も今おられる方は、お母さんでございまして、夜勤がずっと続くと、子育てもできないということで、今回おやめになります。 お医者様は、やはり地域がみんなで支えないと育ちませんので、いつも必要なときに、そこに医者がいるというのが一番理想ではありますけれども、お医者様も私どもと同じような生活もございますので、毎日毎日急患が来て、毎日待機でもって呼び出される環境にあるということは、本当に医師の確保に支障を来してしまいます。 医師は地域でともに育てるという運動が今全国に広がっております。特に小児科のお医者様を守ろうというお母さん方の集まりがあっておりますのでどうぞそのことも御理解いただいて、どうしても緊急の場合は、時間外で受診をいただきたいと思います。 夜中に熱が急に出るよということも私も子育てをしておりますので、よくわかります。けれども、お医者様がそのことを苦痛にしていなくなられると、これは本当に大変なことでございます。 小児科、産科というのは、お産もあり、また新生児の見守りもあり、治療にも当たり、そしてまた緊急のそういう外来も診るという大変な、多忙なというより、全く寝る時間もない状況でお勤めでございますので、そこも御理解ください。 4月から小児科医が2人おられましたけど、1人になります。そうすると、かなり当番、時間外の当直もいろいろ工夫をしなければいけないと思います。 大学にもいろいろ相談をしておりますけど、全国的に小児科医が少ないわけでありますので、どうぞ御理解をしていただいて、市民の皆様も時間外はどうしてもというときには、仕方がありませんけれども、なるべくなら時間内に行っていただくというふうにして、お医者様とも協力をしながら、いい健康状態でお医者様も診療に当たっていただくという環境をつくりたい、そのように思いますので、どうぞどうぞ議員も御理解ください。市民の皆様も、そして若いお母さん方もこのことを御理解いただいて、全国に広がっております小児科医を守ろうという、育てようという運動を御理解いただきたいと思います。 次に、現物給付制度への移行につきまして、昨年9月定例市議会でもお答えをいたしましたが、長崎県市長会が県へ要望を出しておりますので、この回答や国の動向も見ながら、実現は近いかと思いますけれども、さらに行動してまいりたいと存じます。ペナルティーがあるものですから、国において、そういうものがクリアできるように理解を深めていきたいと存じます。 次に、松寿園の運営につきまして、まず民間になっても、これまでの方針で運営されるのかというお尋ねがありました。 松寿園は老人福祉法に基づく養護老人ホームでございますので、国が定める運営基準に沿った運営がなされます。その基本方針には、社会復帰の促進及び自立のために必要な指導及び訓練、その他の援助を行うことによりまして、入所者がその有する能力に応じ、自立した日常生活を営むことができるようにすることを目指すものでなければならないと定められております。この方針に沿って、これまで松寿園では、自分でできることは自分で行うことを基本として、日常生活すべてがリハビリであるという考え方で、とにかく自分でする。やってみるとの方針で運営をし、入所者も自立に向けてそれぞれ頑張ってきました。この基本方針はこれまでどおり実施していただくということで、指定管理者と確認済みでございます。 次に、ショートステイのためのベッドの確保が確実にできるのかというお尋ねでありましたが、松寿園は、市で措置が必要と認めた者を入所させるための施設でございますので、ショートステイ用ベッドを含め、市を経由しないで入所者を決定することはできません。したがいまして、市直営の場合と同じ状況になるものと考えます。 次に、養護老人ホームが介護施設化することで、入所したくても入所できなくなるのではとのお尋ねでありました。 養護老人ホームは、介護施設とは設置目的が明らかに異なります。しかし、入所後、介護度が進んでいくことが考えられますので、結果として介護施設の役目も果たすことになります。入所者にとりましては、最後までなれた施設で生活するのがいいかもしれませんが、養護老人ホームを必要とする方が入所できないという問題も生じてまいります。多くの待機者がいるという現状を考えますと、市といたしましては、介護の必要な方はなるべく介護施設を利用していただき、そして養護老人ホームを必要としている方の受け入れにも考慮すべきであります。 このようなことから、管理を移行するに当たり、養護老人ホームの設置目的や運営基準、そして市の方針について、改めて指定管理者と協議をし、確認を行うことといたしております。 次に、高齢者の見守りと支援についてのお尋ねでありました。高齢者生活実態調査につきましては、先日御報告いたしましたが、今回の調査では、市内の高齢者の方々の日常生活の様子を伺うことができたものと思います。現役で仕事を続けておられる方や、野菜や花づくりなど、畑や家庭菜園で過ごしている方々、ゲートボールなどのスポーツを生きがいとしている方など、お元気に過ごしておられる方々がたくさんいらっしゃいます。健康に不安がありながらも、一人で暮らしておられる方や、急病、災害時に頼れる人がいない方なども把握することができました。 今回の調査結果を包括支援センターが管理をしておりますデータと組み合わせることで、それぞれに必要な見守りや自立のための支援が的確にできるものと思います。 次に、緊急通報システムの状況でございますが、これまでに55件の登録がありましたが、死亡3件、転出3件、施設入所等11件の合計17件が利用停止となっており、現在、38件で利用されております。 福江地区の対応につきましては、昨年3月の質問で、防災行政無線整備に伴う基本構想の中で協議を進めてまいる旨の答弁をいたしましたが、そのほかにも、最近高齢者が全国的にふえたということもありまして、この見守りの機種などの研究が進んでおります。他の自治体あるいはメーカーなども確認をしながら、民間の活用等も検討してまいりたいと存じておりますので、研究の時間もちょうだいしたいと思います。 以上です。(降壇) ◆15番(江川美津子君) まず、桜の対策からお伺いをいたします。 市内の4つの公園を確認をしていただいたということで、早速緊急雇用の草刈りレンジャーで計画的に対策をとっていくということで、この防除する時期が5月ごろまでに病気にかかっている枝を切り落として焼却処分をすることが、それしか方法がないということですので、草刈りレンジャーの雇用も、季節に合わせて早速準備ができるのかどうか。 それと、この緊急雇用対策は、臨時的なものだと思うのですけれども、これを完全に除去していくには、何年かかかると思うんですけど、最後までそういう予算措置を考えているのかどうかお伺いをいたします。 ◎管理課長(野口博君) ただいまの質問にお答えいたします。 まず、テングス病の除去の時期なんですけど、私も専門家ではございませんが、インターネットで見ますと、冬場、1月ぐらいだと思っております。草刈レンジャーの雇用は、22年度につきましては、7月ぐらいから12月までを考えておりますので、最後の1カ月か2カ月をそこに充てたいと、今のところ考えております。草刈りレンジャーにつきましては、22年度、23年、これは21年から3年間の雇用でございますので、今のところ23年で切れます。あとにつきましては、除去状況を見ながら考えていきたいと思っております。 ◆15番(江川美津子君) 私もインターネットで調べたら、5月ごろまでに、胞子が出る前に除去したほうが効果的ということだったので、ぜひその季節は適切な時期にしていただきたいと思いますが、この焼却処分をする場合に、これは産廃になると思うのですが、市内では民間の焼却処分できる施設がないのですが、その場合、清掃センターで持ち込んで焼却ができるようになっているのでしょうか。 ◎生活環境課長(福田良一君) お答えいたします。 このテングス病の防除法ですが、議員御指摘のとおり、焼却処分以外に方法はないということでございますので、市の焼却施設で各施設の搬入基準に見合った大きさに切断して搬入していただければ、焼却可能かと存じます。 以上です。 ◆15番(江川美津子君) これから桜の花の季節になるのですけど、ぜひ皆さん、1回、市内の公園を、桜の名所と言われている公園に行ってみてください。花が咲かないので、花の咲いている時期に行くと一目瞭然なのですが、本当に、これは全国的にもソメイヨシノがテングス病に弱いということで、対策で苦慮されているようなんですが、実際その現場を見ていただいて、早急な対策の必要性を実感していただきたいと思います。 次に、世界遺産登録について、堂崎教会の入り口にマグロの養殖が始まっていることを市長が知らないのかなと思うのです。はるかかなたに見えるのは、樫ノ浦で養殖をしているところ。実際、堂崎教会の入り口、前真珠の養殖をしていたところです。堂崎教会への車の入り口なんです。あそこを、私もまだこれからなのかなと、きれいなので、これからなのかなと思っていたら、実際に魚も入っているということなんです。今はまだ小さいから、カモメとかカラスとか、そういうのもいないのかなとも思うのですけども、だんだん魚も大きくなって、少しでも養殖の数がふえたりすると、樫ノ浦のほうの状況になるのではないかと私は心配しているのです。 ですから、どっちも大事と、前回のどなたかの質問のときに、世界遺産登録もマグロ養殖も、地域のために、五島のためにどっちも大事だと強調されていたんですけれども、私もそれは同じなんです。それだったら、すみ分けをして、教会を動かすわけにいかないですから、マグロの養殖をどこか違うところに場所を選定するとか、そういう方法も考えられるのではないかと思うのですが、その点いかがですか。 ◎市長(中尾郁子君) 私は樫ノ浦のほうを見まして、手前のほうは、ブイが2つぐらい浮いてましたけど、何も見当たりませんでしたので、これは前の施設に、何か漁具というのでしょうか。そういうものを置いているのかなと思いました。あそこは用地を持っていますし、それから作業所も持っていますので、そういうことに活用しているのかなと思って見てまいりました。そこへおりまして見たんですけど、魚はいませんでしたけど。多分議員より後に私は行っていると思うんですけれども、よく聞いてみます。 そして、そういうことであれば、どのような形でできるのか、共存ができるような道を一緒に探りたいと思います。 ◎水産課長(村中清志君) ただいまの堂崎の入り口近くには、二、三日前、養殖業者に確認しましたところ、現在いかだの設置はないというふうなことです。今後としまして、4月中にはいかだを設置する予定だというようなことでございます。 それから、ほかのところも言いますけれども、これは知事から区画漁業権がここと浜泊地区の地先、こういうふうに2カ所、漁業免許がおりておりますので、この範囲内で養殖が行われるというようなことになっております。 以上です。 ◆15番(江川美津子君) 私も先日、水産課で聞いたら、もう既にマグロが入っているということを聞いたので、もうそんなに早く始まっているのかと思ったところですが、それでしたら、4月からということでしたら、本当にそこで養殖を始めるのですか。そのまま黙って認めるのですか。 それと、養殖をしていると、海底の汚染というのも出てくるのですが、そういう対策はされているのでしょうか。五島の海は透明な海、堂崎の岬のところには、白い砂浜もあるのですけど、そういうところの汚染対策はどのようにされているのでしょうか。 ◎水産課長(村中清志君) 既に入っているというところは、堂崎の近くではなくて、浜泊地区の地先で魚が入っております。 それから、それを黙って認めるというのは、この知事免許で免許されておりますので、その漁業権の行使、規則の範囲内でいかだを設置し、養殖が行われると思っております。 それから、汚染対策ということでございますが、えさを与えた後、潜って海底の状況を確認して、また年1回地元漁業者と一緒に海底の調査を行い、その結果を公表することとなっているというようなことでございます。 以上です。 ◆15番(江川美津子君) 堂崎のおり口、そこのところで、漁業権があるから、許されるというニュアンスの答弁なんですが、本当に世界遺産登録を目指す、そして地域の住民の方には、景観条例とかそういうのをつくって、ある程度制限を与えるのです。その一方で、そういう権利があるからというので、地域内、私は地域内だと思うんですけど、そういうところでも養殖を許すのかどうか、市長、再度答弁をお願いいたします。 ◎市長(中尾郁子君) 議員が言われているところは、今魚は本当にいなかったのです。私も行ったので。それで、今後免許はもともと真珠の養殖をされていたところなので、海面使用の免許はおりていると思いますが、これから、例えば今までは世界遺産というものがなかったところでおりているわけですから、そのことを協力していただくという形をとらなければ、とがめるというのではなくて、こういう状態になりまして、おたく様は免許を持っておられるけど、今堂崎教会がそういうふうな世界遺産に登録されようとしておりまして、例えば県が整備をします道路の工事すら、地元の石を使うとか、いろんな工夫をするわけですから、御協力をお願いしたいということをまず御相談をしてみたいと思います。物事はとがめるというよりも、御相談しながら、片づけていく、解決の道を探るという方法をとりたいと思います。 私も、ずっと時間かけて現場におりましたので、柿色のブイはちょっと合わないなと思いましたので。でも、きれいな海だから、魚もこうして養殖ができているというのも、一つの売りですし、また下にえさなどが堆積しますと、魚そのものが育ちませんから、これは養殖業者自身が真剣に、非常に海底のきれいな場所を選ぶということは、常に思っていることでありますので、あそこは少し内側に入っていますので、真珠ではよかったかもしれないけど、マグロではどうなのかということもまた検討されますでしょうし、私もまたお話をしてみます。 非常に協力的な業者でございまして、一緒になって奥浦地区のいい風景を売り出そうと。五島の海を汚すまいということは、2業者とも一生懸命思っております。それで、後でできたいけすは、台風でばんばん揺れるところにつくった。大丈夫ですかと言ったら、下に堆積しないと、こういうところは。魚もよく育つという話もしておられますので、養殖をしている業者のほうが、むしろ海のきれいさといいますか、健全さというか、そういうものには真剣でございます。この話はしっかり業者にも持ち込んで、ともにいい形で共存ができるような方法を考えたいと思います。 ◆15番(江川美津子君) しっかり検討していただきたいと思います。それに、4月から始めるということです。早急に御相談をしていただきたいと思います。 次に、図書館改築事業についてですが、基本政策委員会の中で、幅広い角度で建設地とかを検討するということだったのですが、この整備基本構想の中で、適地の第1候補として、旧五島病院跡が掲げられているのですけれども、そういうところも含めて、この整備基本構想を尊重して考えられるのかどうか、お伺いをいたします。 ◎副市長(諸谷英敏君) 議員御指摘のとおり、平成18年7月に教育委員会の中でつくりました図書館の基本構想、この中では、旧五島中央病院跡地が第1候補地であるというように書いてございます。ただ、その前に、場所の選定基準として3つ掲げられておりまして、わかりやすく気軽に立ち寄れるところ、市役所周辺、文教地区、商業地区など、人通りの多いところ、3番目に公共交通機関の利用が便利で、広い敷地が確保できるところ。そういった3つの条件を提示された上で、五島中央病院が第1候補地であるとされておるわけでございます。 今回、教育委員会のほうでつくられます基本計画の策定委員会では、この基本構想をもとに検討されるわけでございますが、改めてその場所についても、そういった経過も踏まえながら、改めて検討されるというぐあいに理解をいたしております。 以上でございます。 ◆15番(江川美津子君) 私は、先日の全員協議会の中で、ショッパーズの無償譲渡申し入れがあるということで、市民の利益になるかとか、活用できるのかどうかとか、そういうのも含めて譲渡申し入れを受けるかどうか検討中ということでございました。 その中で、質疑に対する副市長の答弁で、他市の例では、図書館は商店街の真ん中につくって、活性化したいということもあると。そういうことも含めて検討をしたいという、そういう説明があったのですけども、この委員会で、まず建設場所をある程度こういうところというふうに決めて検討をしていただくのかどうか。その点をお伺いをいたします。 ◎副市長(諸谷英敏君) 五島市にとりまして、図書館をつくるというのは、恐らく数十年に一度の大きなことだと思います。そして、この図書館というのは、いろんな意味でまちづくりの基本方針とも深く関係することでございますので、幅広い角度から御検討いただくというのがいいのではないかと思っております。 この市議会におきましても、他市の視察をされた例なんかを引用されまして、五島市でもそういったことを検討したらどうかという御質問が昨年あったと記憶しておりますけれども、また県内でも、例えば対馬市の厳原町では、中心地に区画整理事業を活用いたしまして、市立図書館をつくっている例もございます。ですから、いろんな角度から幅広く検討していただくというのが一番いいのではないかなと思っている次第でございます。 ◆15番(江川美津子君) 私もそうしていただきたいと。図書館は、図書館として最初から建設するのは、福江市時代も含めて初めて建設するのです。ですから、市民の皆さんは本当に待ち望んでいる施設なんですけども、いろいろ制約を設けないで、本当にどういう図書館だったら市民が利用していただけるのか、そういう観点に立って、基本計画をつくっていただきたいと思います。 この図書館建設に当たってですが、図書館については、教育委員会の所管でした。それが、図書館建設の所管だけが、昨年4月に文化推進室に所管がえをして、そしてわずか1年でまた教育委員会に所管がえをするということなんですが、何かこれは意味があったのでしょうか。 ◎副市長(諸谷英敏君) 実は、図書館につきましては、福江市時代からも、いろんな検討が教育委員会内部でされておりました。平成十二、三年ごろだったかと思いますけれども。そして合併されてから、その福江市時代の構想をもとに、五島市図書館の基本構想ということでされた経過がございます。 ただ、これはあくまでも図書館関係者を中心にされた教育委員会内部の構想にとどまっておりまして、それ以上なかなか進んでなかったというところもございます。 したがいまして、文化推進室をつくる際に、少しまちづくりの観点から図書館整備に改めてキックオフをすべきではないかということで、文化推進室の所管とし、そして、昨年8月には、関係団体のほうから、陳情もいただきまして、ようやく全体として進めるような機運が高まってきたのではないかと考えております。 しかしながら、図書館を実際に基本計画にし、あるいは今後進めるに当たりましては、現場の図書館との関係が大事でございますので、また図書館は御承知のとおり、文部省の所管でございますので、今後具体化するに当たりましては、やはり教育委員会で御検討いただくのが一番適切ではないかということで、4月からは教育委員会のほうにお戻しをするということでいたした次第でございます。 以上でございます。 ◆15番(江川美津子君) 図書館の基本構想をつくるときには、教育委員会関係だけじゃなくて、市長公室長とか、企画課長とか、そういう方も入った上で、整備の基本構想ができているのです。ですから、今の副市長の説明には、納得しがたいとこもあるのですが、ぜひ市民に望まれる図書館はどういうものか、そういう観点でこの計画をつくっていただきたいと思います。また、実際の進捗状況を見ながら、いろいろお伺いすることもあるかもしれませんが。 次に、風力発電のことですが、健康被害とかの問題では、椿山議員が質問するようになっているようですので、私は、この先ほどの市長の答弁で、後期の計画については、国などの動向を見ながら検討したいということですが、実際、今の風力発電をつくる、この設置目標は何々を賄うためのこれだけ必要だからという、そういう目標を立てるんだと思うんですけど、前回の目標は、何を目標にこういう数値目標ができたのでしょうか。 ◎商工振興課長(東條一行君) 五島市総合計画におきましては、この新エネルギーの導入ということで、自然環境の維持保全ということで目標を設定しております。その中で、風力発電による五島市内の消費電力の一部を賄うというようなことで、この目標値を設定しております。 ◆15番(江川美津子君) まだ、全部を賄う状況ではないということですが、もうこの風力発電は、五島の風景にはマッチしないんじゃないかと思うんですけど、その点いかがですか。もう風力発電の推進については、取り組み、五島市として推進するというのは、やめたほうがいいんじゃないかなと思うんですけども、市長の見解をお伺いします。 ◎市長(中尾郁子君) 壇上で申し上げましたように、平成22年度の目標値は、ただいまのところ達成しているということでございます。それで、いろんな問題が、健康被害のことでも言われておりまして、これは学術的な裏づけはないのでありますけれども、これだけの多くの風車がエネルギーを生む、電気を生むということで、日本中、世界中にこの風力発電という、大きな事業展開がなされております。 それで、ただいま風評被害といいますか、現実には騒音被害などの声が聞こえますので、しばらく環境省が、平成22年度から3年間をかけて研究をするというところの中に、全国の風車の騒音、低周波音測定、人への影響の調査予定、これを3年間するというふうに環境省が出しておりますので、こういうものも見ながら、今後は進めていきたいと思います。 合併しました折に、壇上でも申し上げましたように、もう既に5基風車が回っておりました。そのことの健全な維持もございまして、エコな島にするということで、こういう新合併市のエネルギーは、エコなエネルギーだということで、エコな島の目標が、合併の新しい新市の目標になっておりましたが、またいろいろ事情といいますか、そういう研究が進めば、またいい道が見えてくるかもしれません。これを注視していきたい、見つめていきたい、見守っていきたいと思っております。 進めるかということですが、ただいまはこういういろんな状況などが出ておりますので、そういうことも見守っていきたいと思っております。ただいま予定はございません。ずっと先行していた方たちも、風が少ないというか、思っていたよりも少なくて、それを多額の工事費用を出して、送電する送電線をつくる、そこに引っ張っていくためには、多額の費用が要る。それには見合わないと、発電の量がということでございまして、1カ所は中止になりました。そういうこともありますので、しばらくは五島は風力発電は少し進出はないのではないかと思います。 ◆15番(江川美津子君) 次に、子供の医療費の無料化について質問をいたします。 時間外診療で、その一人の先生の方が退職されるというのは、本当に市民の方は、お母さんたちは頼りにしていたんです。あの先生のいるときだったら、安心して行けるというので、すごく頼りにしていたので、本当に残念で、これを知ったら、またお母さんたちも心配されるんじゃないかなと思うんですけれども。それと、医療費の無料化のことは、また別問題だと思うんですけども、その時間外診療、その医療機関への配慮はわかるんですけど、それを無料化から除外したために、時間外診療がなくなるということでもないと思うんですが、その点についてはいかがですか。私は、子育ての経験がないので、よくわからないのですが、兄弟のおいとかめいの様子を見ていても、夜になってから熱が出たり、ぐあいが悪くなったりするんです。そういうときに、どうしても、心配だから、連れていく、そういう状況があると思うんですが、そういうときこそ、援助が必要ではないかと思うんです。全体。それで、実際に、この時間外診療を除外した場合の影響額、それはどれぐらいになるんですか。 ◎市長(中尾郁子君) 影響額については、課長からお答えいたしますが、お金ではないんでございます、これは。先ほども壇上で申し上げましたように、ずっと当直を、時間外があると。それで小児科医というのは、特別にまた小児科は変化も早い、回復するのも早いけど、また変化も早いので、やはり内科医だけではということで、小児科医が診られます。小児科医のお医者様も人のお母さんで、そういうことがずっと連続して子供も不安定になる。お母さん、お医者様自身も不安定になるということになりますので、これは多分議員御存じと思います。日本全国で若いお母さんが、小児科医を守ろうという会をあちこちで立ち上げております。そして、ともに情報交換をしながら、熱が出たけど、ではどうやって、冷やすというようなこともしながら、何でも、核家族になりましたので情報がなくて、怖くて病院に駆け込むということもございますので、そういうふうに熱が出たら、頭を冷やすとか、あるいは足のつけ根を赤ちゃんでしたら動脈のところにちょっと氷をタオルで包んで乗せてあげるとかすると、すっと引きますので、お薬とかじゃなくて、少し押さえてあげるとか、いろんな生活の知恵といいますか、そういうものをお母さん同士が、あるいはまた、おしゅうとさんとつながったりして、情報をもらおうというような運動もしているようでございますので、今回は、無料化を時間内ということにしましたのは、御理解をいただきたいと思います。 今一人なんですが、この方も単身でございます。そして、お一人で小児、産科全部診ますので非常に過重になりまして、多分時間外はできない状況にございます。もう一人欲しいということで、あちこち相談をしておりますけれども、なかなか小児科のお医者様がいないんです。それで、いれば、こんなふうなことにはなりませんけど、どうぞせっかくいたお医者さんも勤められなくなるというふうに追い込んでしまうわけです。そこも御理解ください。そして、五島ではともに育てようということを御理解いただきたいと、お願いいたします。赤ちゃんは、小さい子は、内科のお医者様だけでは、赤ちゃんのことはまた違いますので、そういう意味で、普通の一般の診療と違うということでございますので、どうぞ御理解いただきたいと思います。 ◎社会福祉課長(里本長幸君) 影響額は幾らかということにお答えいたします。 現在、この福祉医療を計算しておりますシステムでは、影響額、簡単に出てまいりません。それで、金額ははじいておりませんが、五島病院における3歳児未満の受診の状況という数字を持っておりますので、これによりますと、時間外の診療が件数で15%です。したがいまして、最大でもこの15%が影響するというふうな考え方をしております。 以上でございます。 ◆15番(江川美津子君) もう一言言わせていただきます。ドクターを育てるためというか、そういうことでしか答弁がないのですけども、子供が病気になったときに、時間外で行くのは、どうしても仕方がないから行くんだと思うんです。病気のときには、保育所では預かってくれないんです。預かったとしても、発熱とかあったら、連絡があって、すぐ迎えにいかなくてはいけない。そうしたら、ぐあいが悪いときは、時間内にすぐ病院に行ける体制ができているじゃないですか。ですから、時間外に行くというのは、相当心配な場合だと思うんですけれども、先生を守らなくてはいけない。ドクターを守らなくてはいけないという、そういうのもありますけども、それだけの理由で、どうして時間外診療が無料から外されるのかというのでは、私は納得できません。 それと同時に、小児科の医師、産科の医師が少なくなっているというのは、わかっています。そのために、政府も厚労省なんかも、ふやそうと、それぞれの足りない診療科のドクターを養成しようと、今いろいろと取り組みがされているんですけれども、ぜひ私は、すべての診療に対して、無料化を実現してほしい。それと同時に、五島病院だけではなくて、開業医でもいいから、小児科医の確保のために、ぜひもっともっと努力をしていただきたいと願っています。 ちなみに、長崎市では、乳幼児医療費の現物給付しているんですけど、新年度からは、乳幼児に加えて、母子、父子、寡婦、障害者医療とか、そういうところまで現物給付が始まるそうです。ぜひ、新しい知事も現物給付実現を政策の一つに掲げて当選されたわけですから、積極的な働きかけをお願いいたします。 次に、松寿園の問題ですが、ぜひこれまでどおりの運営というか、入所者に対する支援体制を実現していただきたいと思います。何でこれを言うかというと、民間移譲された施設と松寿園では、入所者の要介護度も違いますし、介護サービス限度額に対する利用料も違うんです。松寿園を指定管理にしましたが、人件費とかそういうところでは削減できるかもしれませんけども、壇上でも言いましたが、介護サービスを利用することで、その穴埋めはどんどんできるんです。ですから、ぜひそういうところまでちゃんと見守っていただきたいというのと、それと民間になったところが、介護サービスの利用パーセントも多いんですけども、その原因は要介護度が高くなっているから、介護サービスを利用しないとやっていけない、そういう状況になっているんだと思うんですが、特養ホームと養護老人ホームの入所基準、職員配置基準がわかっていたら教えてください。 ◎社会福祉課長(里本長幸君) 養護老人ホームの入所基準でございますが、65歳以上の方で、家族や住居の状況など、現に置かれている環境下では、在宅において生活することが困難であると認められること。そして、基本的には、経済的な理由ということで、生活保護者であること。そして、市民税の所得割が課税されていないこと。環境上の問題と経済的理由、この両方の基準をクリアした者が入所できるということでございます。 ◎長寿介護課長谷川與喜男君) 特別養護老人ホームの入所基準について申し上げます。 特別養護老人ホームを利用できる方は、介護保険の要介護認定において要介護1以上と認定された方が利用できます。 ◆15番(江川美津子君) 職員配置基準も教えてください。 ◎社会福祉課長(里本長幸君) 職員の配置基準につきましては、なかなか複雑になっておりまして、手元に今資料がございません。 ◎長寿介護課長谷川與喜男君) 特養のほうも今ここに資料を持ち合わせておりません。 ◆15番(江川美津子君) 養護老人ホームと特養では入所基準が違うので、職員配置基準も違っていると思うんです。そういう中で、要介護認定者がふえてきたら、介護サービスをたくさん利用しなくちゃいけないということにもなります。 私が言いたいことは、そういうことも考えて、松寿園の経営、運営経費については、確認をしていかないと、民間に指定管理で委託したから経費削減になったということにはならないということを確認したいのですが、いかがですか。 ◎社会福祉課長(里本長幸君) お答えいたします。 そういうふうな一面といいますか、経費的には市にとって管理委託がプラスばかりではないという面は、そのとおりだと私も思っております。 ただ、先ほども答弁いたしましたように、入所後に介護度が進んでいくわけでございますので、その点は、自然と申しますか、必要な介護を提供しているという一面もございますので、必ずしもそういうふうな考え方は持っておりません、私としては。要するに、やはり介護度が上がりまして、もっと専門施設が必要な場合は、そちらのほうに移っていただいて、専門的な介護を受けていただくというのがいいんではないかというふうに考えておりますので、答弁のとおり、そういった形で管理者にも御理解をいただいて、誘導といいますか、そういった支援を行っていくという考えでございます。 以上です。 ◆15番(江川美津子君) 専門の介護施設に移っていただくということで、足りないです、そういう専門の介護施設が。ですから、どうしても養護老人ホームが、介護が必要な方の施設の役割も担うようになってきているというのが現状なんですが、介護型療養病床がなくなりまして、五島市内ではなくなって、その病床を特例で老健施設に変更できるということになりましたけども、いかがですか。五島市内で、この特例を使って、老健施設に変更になったところ、またこれから変更する計画のあるところはありますか。 ◎長寿介護課長谷川與喜男君) お答えいたします。 介護療養病床がマリア病院にありましたが、ここは既に医療病床に移っておりますので、老健になるという話は聞いておりません。ないと思います。そのほかに、民間病院に療養病床として合計で41床ありましたけども、今現在はここが老健に移行するという話は聞いておりません。 ◆15番(江川美津子君) このように、五島市内で、介護が必要な方の入る施設が本当に不足しているんです。それが、養護老人ホームに要介護の3、4、5の人まで入所しているんです。こういう状態にありますので、ぜひ民間任せではなくて、市としても、必要な人たちが入所できる施設をふやす努力をしていただきたい。そして、養護老人ホームに入所したい方、そういう方がいつでも入所できるような、そういう体制をつくっていただきたいと思うんですが、その点について、市長の見解をお伺いいたします。 ◎市長(中尾郁子君) 松寿園の養護老人ホームに、特養に入るような方が入っているという御指摘ですけれども、やはりなかなか見つからなくて、現状を持続しているということの結果、そのような状況になっているんだろうと思います。よくわかります。こんなに高齢者、そしてまた長寿な国になりまして、政策的に、赤ちゃんから生まれて、旅立つまで全部行政が責任を持ってお世話をする時代になりましたので、実態にはなかなか追いついていませんけれども、五島で生涯を暮らす人が、本当に安心して暮らせるような環境づくりをしたいと思っております。 民間業者もお一人ですけれども、少し研究していらっしゃるようでございます。医療関係は、個人病院も含めまして、介護の施設としてはしないということでありますので、この介護施設の方が、そういう病床も研究している方はいらっしゃいますけど、踏み切るかどうかということは疑問でございます。 何しろ、今回の資料によって、長く住みついている人が97%ぐらいいると、五島に。ですから、本当に住みなれた、一生暮らした場所、家を持っていらっしゃる方がおられるわけで、そういうところが及ばないところは、いろんな訪問の介護などを取り入れながら、お一人お一人が不自由がないような体制を整えていこうと思っております。施設を市がつくるというわけにはまいりませんので、今は在宅でどこまでできるかわかりませんけれども、在宅の介護、それから医療のサービスをしてくださる方々も民間にふえておりますので、そういう方々のお力を借りながら、安心して暮らせる生涯を終えられるような環境づくりをしたいと思っております。 ◆15番(江川美津子君) 松寿園だけじゃなくて、市内の2つの養護老人ホームにそういう介護度の高い方たちが入所していなくてはいけないような市内の老人介護施設の状況になっているんです。 そういうことも踏まえて、ぜひ不足する施設、必要な施設は、政府や県の基準でものを言うのではなくて、市民の立場に立ってつくれるような、そういう働きかけも市としてもしていただきたいと思いますし、公的な施設の民間移譲については、その結果、トータルとしての財源を見ながら、本当にそれがどうだったのかというのを、ずっと続けて検討をしていきたいと思います。 最後に、見守りの件なんですが、私は本当にだれにも相談する人がいないということが多いのにびっくりして、こんなにも多いんだということで、本当に厳しいんだなというのを実感しました。現在の緊急システムが、ボタンを押すようになっているんですけど、役に立たないんです、余り、元気なときしか。今はトイレや入浴中に倒れたときなど、人が通ったときに感じるセンサーと連動して、どこかセンターとか登録者に連絡が行くという、そういうシステムが開発されているんですが、そういうのをこういう人たちに取り入れる、そういう計画はないですか。 ◎長寿介護課長谷川與喜男君) ただいま、緊急通報システムについての、機種の紹介をいただきましたけども、今センサーでやる機械となると、かなり高価な品物ではないのかというふうに思います。今現在、各自治体が変更してきて、取りつけている機種もありますので、そういったところを検討していきたいと思います。 ◆15番(江川美津子君) 最近、孤独死が本当に多くなっています。それで、ボタンを押すという人は、元気な動ける人だけなんです。ですから、効果といっても、検討する必要はあると思います。私がインターネットで調べたんですが、2,000円弱ぐらいでも、そういう機械があるというのがあってて、県とかそれぞれの自治体単位でも取り組んでいるところもありますので、ぜひ早急に検討して、病気や災害のときに頼れる人がいない。困ったときに相談する人がない。せめてこういう人たちだけでも優先的にそういう施策をしていただきたいと思いますけど、再度答弁をお願いします。 ◎長寿介護課長谷川與喜男君) お答えいたします。 今、頼れる人がいなくて心配であるということの調査の結果が、頼れる方がいないという方が128人おりましたけれども、この中で、ひとり暮らしの方を調べてみますと、68人でございました。この方々たちには、既に訪問をして、調査を大体終わらせましたが、6人の方に会えておりませんが、この方たちは、情報によれば、元気で仕事をしていたり、趣味の活動で余り昼間は家にいないという方でございます。その68人のうち、53人は既に介護認定を受けておりまして、いろんなサービスも受けられております。また11人の方は生活保護を受けられて、ケースワーカーとの接触がございます。そういったことで、特に緊急に見守りを必要とする方たちではなかったというふうに判断しております。 また、現在つき合いがないと答えられた方が600名以上おりましたけども、こういう人たちを検索をしてみますときに、健康の不安が大きくて入院中とか、だれかの介護が必要だとかいうことで、相談する、全く近所づき合いがないという方々を調べてみますと、該当者が186人出てきましたけども、この方たちのうち、151人はもう既に介護認定を受けられております。その方たちの中でも、要介護3以上の方が66名おります。ですから、こういう、つき合いはないというふうに答えて心配なんですけども、実際は、つき合われる状態ではないという方々の数値も出てきております。こういったことで、こういうふうな検索をしながら、見守りが必要な人については、それぞれの見合った見守りを続けていきたいと思っております。 ◆15番(江川美津子君) 本当に民生委員の皆さんの協力も得て、実態が本当にわかるような調査をしているんです。ぜひこれを有効に活用して、対策をしていただきたいと思います。今、元気な人でも、いつ孤独死するかという状況はわかりませんので、ぜひこの調査を有効活用していただきたいと思います。 以上で質問を終わります。 ○議長(熊川長吉君) 以上で、江川美津子議員の質問を終わります。 しばらく休憩いたします。午後は1時15分から再開いたします。                         =午後零時02分 休憩=                         =午後1時15分 再開= ○副議長(柿森弘幸君) 再開いたします。 社会福祉課、長寿介護両課長から、午前中の江川美津子議員一般質問に関し答弁の申し出があっておりますので、これを許します。 ◎社会福祉課長(里本長幸君) 江川美津子議員の質問にお答えいたします。 養護老人ホームの職員の配置基準のお尋ねでございました。松寿園の場合、定数が50人でございますので、これに基づく基準を説明いたします。 まず、施設長1人、医師、必要な数、生活相談員2名、そして支援員、これは入所者15人に1人ということになっておりますが、これに松寿園の場合、介護施設が併設されておりますので、この部分の支援員がさらに2.5人以上というふうになっております。5番目、看護師1人、栄養士1人、調理員、事務員、その他職員、これは実情に応じた適当数というふうに基準はなっておりますが、県の指導監査等では、調理員3名、そのほか1名ということで指導を受けているということでございました。 ◎長寿介護課長谷川與喜男君) 同じく江川美津子議員の質問にお答えいたします。 特別養護老人ホームの職員配置についてお答えいたします。 医師、入所者に対し、健康管理及び療養上の指導を行うために必要な数ということで、非常勤で可能となっております。生活相談員、入所者が100名に対して1名です。介護職員、看護職員等については、総数で入所者3名に1名の割合で配置することになっております。看護職員が3人に対し、1名の介護等の職員を置きますけれども、このうちに、看護職員については、入所者30人以下の場合は1名、30人から50人までは2名というふうになっております。栄養士1名以上、機能訓練指導員1名以上、介護支援専門員は1名以上で、100人を増すごとに1名追加というふうな基準になっております。 ○副議長(柿森弘幸君) 午前に引き続き、一般質問を続行いたします。 次の質問者は、10番 神之浦伊佐男議員。 ◆10番(神之浦伊佐男君) (登壇)通告に従い質問いたします。 まず1点目、消防行政について2項目ほど伺いをいたします。 消防庁舎建設計画等の今後の取り組みについてでありますが、消防本庁舎は、築後四十数年が経過し、老朽化、加えて耐震性等の問題をも抱えているものと考えております。また、消防無線のデジタル化に伴う指令装置等の更新にも取り組むべき時期であると思っております。 このような現況の中で、消防庁舎建設計画検討委員会を設け、検討しながら防災拠点づくりに取り組むようでありますが、検討委員会の今後の取り組みについて伺いをいたします。 次に、火災警報器の設置状況について伺います。 日本全国の住宅火災による死者が増加しているために、住宅用火災警報器の設置が義務づけられました。これを受け、五島市も火災予防条例の改正を行い、設置が義務化されておりますが、住宅用火災警報器の設置状況について伺いをいたします。 次に、農林行政の有害鳥獣駆除対策等についての今後の取り組みについて伺いをいたします。 これまで五島市内においては、イノシシの生息確認がなかったことから、カラス、シカ等の駆除を有害鳥獣被害防止対策協議会に負担金を支出し、猟友会の協力のもと、駆除活動が行われておりますが、生息情報がなかったイノシシの目撃情報が各地で寄せられております。 このような現況の中で、イノシシの農作物への被害防止を図るために、どのような対策を講ずるのか、伺いをいたします。 次に、市が管理する橋梁等の実態について伺いをいたします。 市道にかかる橋梁も市内全域では相当数あるものと思います。その橋梁数はどれくらいあり、補修、かけかえ等の実態はどのようになっているのか伺いをいたします。 続きまして、公衆用道路(市道)等の登記状況について伺いをいたします。 市道全体で未登記、つまり個人所有地が相当の筆数があるものと思います。どのような経緯で未登記のままになっているのか、また今後どのような取り組みで対策を検討するのか、伺いをいたします。 次に、教育行政について質問いたします。 生涯学習課が管理する体育館の使用状況はどのようになっているのか伺いをいたします。 続いて、サブ体育館建設について伺います。 国体、剣道競技を受け入れるに当たり、ウオーミングアップ場が必要との指摘を受け、サブ体育館を建設する計画の説明がなされましたが、国体剣道競技終了後において、どのような競技を想定での体育館建設か伺いをいたします。 以上、壇上からの質問を終わります。(降壇) ◎市長(中尾郁子君) (登壇)10番 神之浦伊佐男議員の質問にお答えいたします。 まず、消防庁舎建設計画の今後の取り組みについてのお尋ねがありました。 現在の消防本部、消防署庁舎は、昭和40年に建設をされまして、44年が経過をしています。老朽化、耐震性等の問題を抱えております。加えまして、消防無線のデジタル化に伴う指令装置の更新等への取り組みや、消防職員、団員を含めました各種の訓練場の確保も求められているところでございます。 このようなことから、さまざまな課題に対応できる新しい消防本部、消防署庁舎の建設を計画するに当たりまして、昨年12月、消防庁舎建設計画検討委員会を設けまして、広く市民の皆様から検討していただくことといたしております。 チリの大地震などが発生しておりますが、地震など大災害は、全国どこにおいても発生し得るという認識のもとに、消防庁舎を防災のかなめとした防災拠点づくりを進めてまいりたいと存じます。 次に、住宅用火災警報器の設置状況についてのお尋ねでありました。 日本全国で住宅火災による死者が1,000人を超える事態を重く見た総務省消防庁は、消防法を一部改正いたしまして、住宅用火災警報器の設置を義務づけました。 これを受けまして、五島市におきましても、火災予防条例の改正を行い、新築住宅については、平成18年6月から、また既存の住宅につきましては、平成21年6月から設置が義務化されております。 警報器の設置を促進するための方策といたしましては、主に消防署員が、高齢者世帯を戸別訪問をして設置の指導を行うとともに、市民皆様が安心して容易に購入できるように、市のホームページ、広報紙等に情報を記載をいたしました。あるいはパンフレットを配布をするなど、あらゆる機会をとらえまして、啓発促進に努めてまいりました。 五島市における住宅用火災警報器の設置率は、今年1月現在、50.5%と推計いたしております。今後とも住宅用火災警報器の設置普及を図るため、啓発活動を継続し、住宅火災により亡くなる方を一人でも減らすよう努力をしてまいりたいと思っております。 次に、有害鳥獣駆除対策の今後の取り組みについてのお尋ねでありました。 有害鳥獣被害防止対策につきましては、これまで本市にイノシシが生息していなかったことから、カラス等の駆除について、有害鳥獣被害防止対策協議会に負担金を支出して猟友会の協力のもと、駆除活動を行ってまいりました。 しかし、数年前より、奈留地区等でイノシシの目撃情報があり、今後はイノシシにつきましても、生息区域の拡大を防ぎ、事前に農作物への被害防止を図るために、わなによる捕獲を計画いたしております。事前指導を受けました県の鳥獣被害対策専門員のお話では、猟犬を使った駆除では、イノシシが拡散する恐れが高いとのことから、事前に生息調査を十分に実施をして、生息区域に集中的にわなを設置することといたしました。現在、わなを設置する前の事前調査といたしまして、イノシシに関する聞き取り調査や、本籍調べなど、生息状況調査を行っており、奈留地区においては、既に終了をし、久賀地区において調査中でございます。なお福江島北部地区につきましても、平成22年度において調査を予定いたしております。 今後の取り組みといたしましては、既に囲いわな50基分の資材を購入いたしておりますので、生息状況調査結果をもとにして、各地区におけるわなの設置場所等を決定をして、順次設置を行いながら、捕獲活動を実施することといたしております。 事前に生態調査をしたというのは、敵をよく知るということで、むやみやたらに犬で追っかけたりすると、全地域に拡散させてしまうという結果になるというアドバイスを受けましたので、そのような準備をいたしております。 次に、市が管理する橋梁等の実態についてのお尋ねでありました。 市道にかかる橋梁につきましては、平成21年4月1日現在で、583橋ございますが、この中で、橋長15メートル以上の橋梁69橋は本年度までに、長寿命化、修繕計画を策定し、平成23年度以降に順次整備をしてまいります。 次に、橋長15メートル未満の橋梁514橋につきましては、特に劣化の激しい床版橋を重点的に、床版橋というのは、鉄筋コンクリートの橋だそうでありますが、これは平成17年度から補修、かけかえを行っており、平成21年度のきめ細かな臨時交付金事業で23カ所の床版橋を施工をいたします。これで、劣化した床版橋はほぼ終えたと存じます。ただし、見落としがないか、再度点検をしたいと存じます。 また、15メートル未満の鋼げた、これは鉄骨スチールの橋ですが、この橋梁につきましては、早急な補修が必要な橋梁はございませんが、観察を続けてまいります。劣化の程度につきましては、担当課長に答弁させます。 次に、公衆用道路(市道)等の登記状況についてのお尋ねでありました。 市道全体で未登記は国土調査が完了した地区及び本庁で財産取得調書に記載されている土地で、国有地、県有地及び市有地を合わせまして4,162筆でございます。このうち、個人所有が3,285筆となっております。 なお、登記が困難な理由といたしましては、ほとんどの土地に対しまして相続が発生していること、あるいは何かの権利が設定されていることによるものでございます。 平成21年6月に、五島市未登記問題調査・処理連絡会議を立ち上げて、推進策を検討しているところでございます。 今後、人的な面、予算的な面から、具体化してまいります。 4項目めの教育行政については、教育長より答弁をいたします。 以上です。(降壇) ◎教育長(才津久高君) 10番 神之浦議員の質問にお答えをいたします。 まず、1点目に、生涯学習課が所管する体育館の使用状況についてでございます。 生涯学習課が所管しております体育館は、市民体育館を含めて13の施設がございます。20年度の実績で、利用者の数が11万7,410名、一つの施設の平均でいきますと、9,784人ということになっております。 2点目のサブ体育館、国体後の利用はどうするのかという御質問でございましたけれども、このサブ体育館の必要性といいますか、そのことについてまずお話をさせていただきます。 現状、市民体育館がございますけれども、この市民体育館の能力をはるかに超えた需要があるということでございます。例えば、休日等には、いろんな大会がございまして、これに対応し切れないと。それから、市内のいろんなスポーツ大会もございますけども、ほかの施設においては、ギャラリー等の施設がないために、どうしても市民体育館に集中すると。それから、3点目には、交流人口の拡大ということで努力をしておりますけれども、その大会を誘致する場合に、どうしても施設的に不備であると。一番よく言われているのが、ウオーミングアップ会場がないということでございます。 そのほか、福江武道館の活用、これの分散化を図らなければ、限度を超えているということでございます。御存じかと思いますけれども、いろんな大会をやった場合に、競技用の競技面積を確保するだけでいっぱいで、役員さんたちも、十分に座る場所もないと。応援者の方も、なかなかその場所がとれないという状況でございますので、武道館の利用の分散化にも対応しなきゃいけないということでございます。 それから、スポーツだけでなく、いろんな会議にも利用しなければいけないということ。それから、今の体育館は、もともとサブ体育館も一緒に計画をされておりまして、やっと今回サブ体育館の建設が行われますと、本来の機能が発揮できるのではないかということでございます。 また、緊急時の避難場所、これにも活用できると。それと、一番の話題である国体への対応と、こういうもろもろの条件がございまして、ぜひサブ体育館は必要であるということになっております。 それで、国体後にどのような活用を考えるかということでございますけれども、現在の体育館の利用状況を考えますと、例えばバレーボールであるとか、バスケットボールをやりますと、その脇で卓球とかあるいはフォークダンスをするとか、ダンスをするとか、3B体操をするとか、そういうことができません。したがいまして、曜日を決めて卓球は何曜日、バレーボールは何曜日と、そういうふうな使い方をしております。 そこで、利用する方が、自分たちの希望するときになかなか使えないという点もございます。そういう面の解消。 それからトレーニングマシーンがございますけれども、これについても専用の場所がございません。2階のロビーのところに置いてございます。そういうことで、こういう部屋もつくりたい。 そういうことを考えますと、サブ体育館の主な活用としては、やはり個人利用ということをまず考えていかなければいけない。それから2番目には、レクリエーションスポーツ、それから武道、それから軽スポーツ、こういうものに対応できるようなそういうものが優先されてこなければいけないんじゃないかというふうに考えております。 さらには、障害者のスポーツの拠点として、そういう拠点づくりにも努めなければいけないのじゃないかということで、またもう一つは、現在のメーンアリーナがバレーボールコートが3面ですけども、3面ではどうしてもチーム数が多い場合に、大会運営上困るということで、何とかサブ体育館の中に、1面でもバレーボールコートが確保できないかと、こういうもろもろのことを考えながら、国体後の使用に耐えるような設計といいますか、ものを考えていきたいと、こういうふうに思っているところでございます。 以上です。 ◎管理課長(野口博君) 橋梁の劣化の程度状況についてお答えいたします。 まず、橋長15メーター以上の橋梁69橋ございますが、その中で重度は11橋、中度は6橋、軽度は5橋、劣化の確認がないものが47橋ございます。 次に、橋長15メーター未満の橋梁514橋ございますが、点検は完了しておりますが、まだ整理をしてございません。 ただ、市長答弁にありましたとおり、重度の床版橋補修、かけかえは平成21年度きめ細かな交付金事業でほぼ終えたものと思います。 なお、点検はあくまでも職員による目視による点検でございますので、橋長の長い橋梁及び特殊な橋梁の補修、かけかえの実施につきましては、専門家に調査をしてもらって、詳細設計が必要となります。 以上です。 ◆10番(神之浦伊佐男君) いろいろ御答弁いただきましたけれども、まず消防行政のほうから再質問させていただくようにいたします。 この消防庁舎建設検討委員会というものがつくられて、そしてまた、実際そういった運営面から取り組みに入っているというふうな説明でありましたけども、この構成メンバーといたしまして、どういった方々がなっているのか、御説明をお願いいたします。 ◎消防長(谷川智彦君) お答えをいたします。 どのようなメンバーが構成委員かという御質問でございます。 福江地区、富江、玉之浦、三井楽、岐宿、奈留地区、五島内の各地区の町内連合会長さんら6名、それから病院関係及び行政機関から2名、消防関係者3名、一般公募の方1名、合計12名で1月に委員の委嘱を行いまして、1月下旬に第1回目の会議を開催したところでございます。 以上でございます。 ◆10番(神之浦伊佐男君) 1月下旬に第1回目の会議を開催して、既に取り組んでいるというふうな説明でありますけども、これは検討委員会の最終会議を終えるまでに、どのくらいの会議回数を行うものか、再度お願いいたします。 ◎消防長(谷川智彦君) 今後の会議の内容にもよりますけれども、私どもが計画いたしておりますのは、合計10回程度開催をいたしまして、最終的な審議結果の報告をいただくという計画でございます。 以上でございます。
    ◆10番(神之浦伊佐男君) 私も、消防団活動の中の一翼を担っている者として、上五島の庁舎を連合等の会議開催の折に拝見したわけでありますけども、非常に上五島さんには、余りもったいないかなというふうな規模の、そういった充実がなされた消防庁舎があるわけです。前江口消防長当時、拝見した後の感想として、ぜひ五島市にもああいった施設が必要ではないのかというふうな質問をしたわけですけども、今後とも全五島の消防会議が開催されるようになっておりますので、また来年度上五島に行くわけですけども、そういった意味合いで、非常に立派な建物であるというふうな思いをしております。 今後そういった検討委員会あたりのメンバーの方々も、先進地あたりの調査等にも行くべきであるというふうに思っておりますけども、そういった取り組みがあるのかないのか、そこら辺はどうなっていますか。 ◎消防長(谷川智彦君) 実は、先ほど御説明を申し損ねましたけれども、1月の26日に第2回目を開催いたしまして、上五島本部消防庁舎を見学に行く予定でございましたが、悪天候のため中止いたしました。それで、今月3月下旬にその委員の皆様と一緒に、上五島消防本部庁舎を現地視察に参る予定をいたしております。 以上でございます。 ◆10番(神之浦伊佐男君) 行く予定であったけども、悪天候で行けなかったというふうなことでありますけども、ぜひ、私は隣の町のすばらしい消防施設であるというふうに思っておりますので、ぜひあれを拝見していただいて、そしてさらに、最新式の本庁舎、こういったところにも取り組んで、ぜひ実現してほしいなというふうな思いがしております。 実は、市長答弁の中で、職員のそういった訓練等の設備も併用するんだというふうなことでありましたけども、実は私、いろいろ仕事の関係で、市内を回っている関係上、ある出張所の方々の訓練風景を見ました。これは、非常に感動するような設備の不満さあたりを痛感したわけであります。というのが、一般県道の橋の欄干にロープをくくりつけ、そして何という訓練かわかりませんけども、途中で降下しながらブレーキをかけたり、あるいはまた下まで下がったり、そういったことをやっているわけです。 各出張所職員あたりも、そういった日ごろの練磨した技術を習得しなくてはならないんですけども、そういった設備上の支障があるわけです。それで、どういったことに、どのような訓練成果が発揮されるかわからないのが、この災害救助活動であります。そういった意味合いで、ぜひこういった充実した消防施設にして、そしていろいろデジタル化の対応もしなくてはいけないというふうなこともあります。ぜひ、五島市のそういったときの司令塔としての機能を発揮できるように、ぜひ頑張って、早期に実現してほしいというふうな思いでお願いをいたしております。 次に、火災報知器の設置状況というふうなことで、答弁の中で、普及率は50.5%になっているというふうなことでありますけども、私、資料を持っているんですけど、これはちょっと古いんですけども、2008年の資料なんですけども、この中で消防庁が出している結果が、100件当たりの火災をみたときに、火災報知器なしで6.6人の死者数が発生していると。火災報知器をつけている住宅では1.9人であるというふうな古いデータかと思うんですけども、最新の消防長が持っているデータはどのようになっていますか。 ◎消防長(谷川智彦君) 恐らく逃げおくれという、火災が発生した場合の逃げおくれの焼死率というんでしょうか。お亡くなりになった方のパーセントだと思いますけれども、消防庁が調べました平成18年の逃げおくれによる火災による焼死者というデータがございまして、住宅火災における焼死者数が1,187名、このうち、住宅用火災警報器をつけていた住宅は2.4人、それから設置がなかった場合が7.7人、これは100件当たりの火災の焼死率でございます。 以上でございます。 ◆10番(神之浦伊佐男君) 今消防長のほうからも答弁がありましたけども、住宅火災の犠牲者を減らすには、火災の早期発見が何よりも大事であるというふうな結果が出ていると思います。 それで、当市の場合、50.5%の設置普及率であるというふうなことでありましたけども、これを公的住宅、市の管理する住宅等、こういったところはどのようになっているのか、建設課長、わかっていますか。 ◎建設課長(富山博彌君) 市営住宅につきましては、整備は終わっております。 ◆10番(神之浦伊佐男君) 今市のそういった住宅設備あたりは完了して、100%であるというふうなことで、非常にうれしい結果が得られたなというふうに思っております。 残った普通民間住宅の今後の普及ですけども、どのような取り組みでそういった、100%に近づけていくのか、消防長に伺いをいたします。 ◎消防長(谷川智彦君) 先ほどお答えをいたしましたように、五島市の、あくまでも推計でございますけれども、普及率が50.5%ということでございまして、まだまだ普及が足らないと私自身は強く認識いたしております。まず、原因は、恐らく1軒当たり、数千円のお金が必要だということで進んでいないのかなと思っております。 私どもの取り組みといたしましては、先ほど市長が答弁いたしましたように、まず高齢者の方の御自宅を消防職員に訪問させまして、積極的に普及させたいと思っておるのが第一でございまして、もう1点、こちらのほうに、パンフレットを持ってきておりますけれども、ちょっと読ませていただきますけれども、住宅用火災警報器設置推進マニュアルというパンフレットがございまして、これは日本消防協会が独自につくったものでございまして、あくまでも消防団員用というパンフレットでございまして、ここの中に、地域の実情をよく知っております消防団員とともに、この普及活動、設置活動、これに当たれという御指導も受けておりますので、機会があるたびに、消防団員にもお願いをいたしております。 地域の高齢者の自宅もよく把握されておりますし、何しろ地域に根差している消防団員でございますので、一部そのような活動に取り組まれている分団もあるかとは聞いております。当然、訪問する場合は、金づちとか、ねじ回しとか、携帯していって、老人にまずよく説明をしていただいて、このパンフレットを持っていって、そのようなことで準備をいたしております。 あと、一般向けには、五島市のホームページ、それから広報媒体、それからケーブルテレビにも何回かそういう広報活動も、職員が出演して行っておりますが、なかなか普及していないのが実情でございますので、ぜひ意を配して取り組みたいと思っております。 以上でございます。 ◆10番(神之浦伊佐男君) 消防長の、この取り組みをしていただければ、すぐ100%になるんだよというふうなぐらいの説明をいただきまして、ぜひそういった方向で取り組んで、そして周知徹底を図って普及率を上げていただきたいというふうに思っております。 私も、このパンフレットをいただいた業者のところに、たまたま福江地区の消防団員の方がおられました。その方と話す中で、その地区の消防団は、今消防長がおっしゃるように、地区のことであるので、我々消防団が、我々の地区は回ったんですよというふうなことで、部落としては、100%に近い状況ですというふうな説明がありました。ぜひ今後、私たちも消防団活動の中で、そういったことを進めていきたいと思いますので、どうか一緒になって頑張ってほしいというふうに思っております。 次に、農林行政について伺いをいたします。 イノシシの生息状況調査を行っている中で、奈留地区においては、既に完了しているというふうなことでありましたけども、奈留地区で実態調査が終わった中で、どのくらいの生息数が把握できたといいますか、そこら辺の報告をお願いいたします。 ◎農林課長(長岡仁君) 議員おっしゃいましたように、奈留地区においては、生息調査を一応終わりまして、マップに載せる、地図に載せる形をしております。その調査結果、地図を今県の鳥獣被害対策専門員の方にお渡しして、その辺の状況を調べていただくというか、検討していただくようなことで今お願いしているところでございます。実際何頭というところまでは、まだ把握しておりません。 以上でございます。 ◆10番(神之浦伊佐男君) 今の説明では把握していないというふうなことでありますけども、この22年度当初予算、主要施策一覧表があるうちですけども、この有害鳥獣捕獲委託料を8,053万円計上がなされております。どのような委託方式をとるのか、それを説明お願いいたします。 ◎農林課長(長岡仁君) 捕獲の委託方式でございますけども、その奈留、久賀、福江島につきましても、22年度から生息調査を実施するようにしておりますけども、その調査に基づきまして、捕獲業務を、今、台湾リスを委託している業者、2業者につきまして、見積入札等で委託をする予定でいたしております。その捕獲業務につきましては、処理分まで含めた形で委託したいというふうに考えております。 以上でございます。 ◆10番(神之浦伊佐男君) 2業者がいるために入札をして、委託契約をというふうなことでありますけども、人数的に、どのくらい、業者にはいるのですか。わなの免許を持っている方ですけども。 ◎農林課長(長岡仁君) 2つの業者で5名、わなの狩猟免許取得者がございまして、この5名で、1名につきまして、30基まで設置が可能ということでございますので、最大150基程度までは設置が可能だというふうに考えております。 以上でございます。 ◆10番(神之浦伊佐男君) 課長、私、三十数年、私も猟友会のメンバーとして携わってきた。また趣味でやっているというふうなことでいるわけですけども、イノシシです、相手は。悪天候でも雨風にさらされながら、鍋、釜持たずに、生活しているんです、このイノシシは。けもの道を、こういった方々がわかりますか。ここを言いたいのです。この質問について。私は、課長は県からの出向で来られています。振興局の狩猟担当の方々、あるいは県の鳥獣対策担当者あたりと協議をして、各地区にわなの免許取得者、これをふやしてほしいなという思いなんです。 私が以前、間伏で生息確認をしたというふうなことで、すぐ間伏まで行きました。終点の民家がある五、六件のところまで行きました。しかしながら、どこからイノシシが出入りして、道路にあらわれたのかというふうなことが、全くわからないわけです。 このけもの道というのは、地元の方々だったら、大半が農作業あたり、あるいは地区を回ったりして、ここから出てきて出入りするんだよと、いうふうな、そういういった状況を熟知していると思うんです。そういった意味合いで、この前課長と話した中で、免許2業者の中にも、崎山の業者の方もおられると思いますけども、崎山の方が、仮に岐宿、玉之浦あたりに行って、立地条件といいますか、そういったけもの道あたりがわかりますか。ここら辺はどう考えていますか。 ◎農林課長(長岡仁君) 議員は物すごくお詳しいですので、議員がおっしゃるように、各地区にわなの狩猟免許をとられる方をふやすようなこともという話もございます。それも、確かに正しい御意見だというふうに思います。また、箱わなだけでなくて、今後も猟友会の方に御協力いただきながらやりたいということも考えておりまして、今度、来年度の当初予算につきましては、猟友会の負担金もイノシシ分30万円ということで余分に計上させていただいております。 ただ、私の考えといいますか、今現在、長崎県におきましては、平成20年度で農作物の被害額が県内で約2億7,000万円上がっております。実績として、農作物の被害が上がっていない市町を申しますと、五島市を含めまして、壱岐市、小値賀町、それ以外の地区はすべて被害が上がる形になっておりまして、平成20年度、長崎県で2万5,000頭捕獲されている状況にございます。そういった中で、一番近い上五島町でさえ、平成20年度の捕獲頭数が1,500頭を超えております。 私が鳥獣被害対策専門員の方からお話を聞いたところによりますと、10キロから20キロぐらいは泳いで、イノシシも十分渡れるだろうということがございましたから、恐らくそういったところから渡って来ているというふうに思います。 県内の状況で考えますと、いろんな対策を各市町でとられているんですけども、なかなかイノシシというのが減らない現状にありまして、平成20年度の捕獲頭数が2万5,000頭まで来ているという状況でございます。 その中で、私が聞いたところによりますと、私の耳に入りましたのが、去年、奈留の方にイノシシが渡って来ていると。イノシシのところの調査をしますと、奈留のほうでは数年前から来ているというところでございます。 五島につきましては、まだ来たばかりということでございますから、今後イノシシとの長い戦いが始まったというふうに考えておりまして、まずは若葉マークでございますから、県の鳥獣被害対策専門員の御指導を仰ぎながら、戦略的に取り組んでいきたいと。そういった中で奈留を調べさせていただきますと、奈留の全域にイノシシが生息するということではなくて、ある一定のところに集中しているというところが今度わかりました。ということは、まだ五島市の中では、奈留、久賀、福江島も三井楽ぐらいまでいるんではなかろうかと私は考えているんですが、島内全域に拡散している状態ではないというふうに考えております。ですから、そこの密度の濃いところに、まず箱わなを設置して捕獲するような形をとりたいと。その後の状況で、猟友会、その他の方のところの情報をいただきながら、数を減らすようなことにしたいということで考えております。 ですので、長い戦いの第一弾が始まったというところで、まずは拡散しないような状況の中で数を減らしていきたいというふうに考えております。その後の段階では、まだまだ他市町の状況をいただきながら、その都度一番適宜なやり方というのをやっていきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ◆10番(神之浦伊佐男君) 課長、次に主要施策の説明中、奈留島で200頭、福江島北部で150頭の捕獲目的を上げているわけです。この目的頭数を上げた根拠といいますか、そこら辺の説明をもう1回お願いいたします。 ◎農林課長(長岡仁君) 頭数につきましては、予算を計上させていただくところで、ある程度の頭数が要るということで、上五島町が1,500頭以上捕獲されているというところを参考にさせていただいて、その程度の数字を上げさせていただいたんですが、本音を申しますと、できる限り少ない状況で、まだこれだけの数しかいなかったという状況であればいいなというふうには考えておりますが、今回上げさせていただいた200頭、150頭、合わせて350頭、そのくらいの数は十分五島のところではいるんではなかろうかというふうに想定を今のところしております。 以上でございます。 ◆10番(神之浦伊佐男君) 今、課長の答弁では、物すごい数です。これがシカの場合は年1産1頭です。イノシシの場合は皆さん御存じのように、四、五頭、あるいは多いのは七、八頭ぐらいあれは連れて回るわけです。それがこういったネズミ算式でふえたら、五島の農業は危惧されるのが非常に多いと思うんです。ぜひ、こういった目標頭数を見たときに、1年で絶やせるのかなという気持ちもしました。逆に、今課長がおっしゃるように、これだけ多くのイノシシが生息しているのかなというふうな、逆に危惧する面も思いました。そういった意味合いで、ぜひこれは私たち猟友会のほうもぜひ一緒にやって、取り組むべき項目というふうな位置づけで頑張っていきたいと思っております。 そういった意味合いで、もう一点課長のほうに、提案と申しましょうか。私は委託料あたり、そしてまた負担金の支出、こういったところを捕獲実績によって支払うべきではないのかと。そうすることによって、実績でそういった捕獲報酬が入れば、より多くの捕獲をする人たちもふえてくるのではないのかなというふうな思いもあるわけです。以前、上五島のハンターの仲間たちといろいろ話をする中で、イノシシ1頭に幾らというふうなことを上五島はとっていたわけです。そこら辺はどのように考えますか。 ◎農林課長(長岡仁君) お答えいたします。 確かに、議員御指摘のように、新上五島町も含めまして、県内では奨励報償金という形で銃器捕獲の場合では、例えばイノシシを6,000円とか、シカを5,000円とか、わなの捕獲の場合は、イノシシ5,000円とかシカ4,000円とか、そういった形で奨励金を出している市町、かなり数多くございます。それも、五島市についても、今後の検討事項であるということは思っております。 ただし、先ほど言いましたように、まずは密度の濃いところに箱わなを仕掛けさせていただいて、その結果を踏まえたところで、また検討したいというふうに考えております。 以上でございます。 ◆10番(神之浦伊佐男君) 今、課長の答弁では、密度の濃いところに箱わなを設置というふうなことでありますけども、私は、並行していってもいいんじゃないかなというふうな気がいたします。昨日だったか、島原のほうで、事故がありましたけども、我々の銃器あたりはこういった危険度が非常についているわけです。そのために、もろもろの駆除あたりも取り組むわけですけども、環境を見ながら、またやさきを見ながら、取り組まなくてはいけないあれであります。 そして、前回、12番議員が質問しましたように、地権者あたりの同意、先ほども午前中、富江の井坑の所有者あたりの地権者の同意はというふうなことが言われましたけども、私たちは作物をつくっているところを歩き回るわけです。そういった意味合いで、非常に苦情めいたところも言われますし、また重宝がられる面もあります。そういった意味合いでありますので、ぜひそういった五島農業の今後の被害を撲滅するに当たって、一生懸命取り組んでほしいというふうなお願いをいたしておきます。 次に、市道にかかる橋梁、これは21年度現在で583ですか、この中で15メーター以上が69橋と。15メーター未満が514というふうなことでありましたけども、これはいろいろ気遣いをしながら、先ほどのきめ細かな臨時交付金事業であるとか、何かで対応しているようであります。ぜひそういった見落としがないか、今後そういったところを確認しながら進めていただきたいというふうにお願いをいたしておきます。 次に、公衆用道路あたりの未登記がまだ4,162筆あると。こういった中で、個人所有地が3,285筆というふうなことでありますが、これは旧町時代からの放置した現状、そこら辺が今になってあらわれて、この集計がこういった数であるというふうに思っております。 実は、私の名義でも、公衆用道路にあるわけです。1筆。というのが私のところから二本楠団地に入る市道であります。クロネコ宅急便の隣の。私は旧町時代から名義がえをしなさい。名義がえをしなさい。私の名義で道路はありませんというふうなことを言い続けておりました。しかしながら、そのままになっているわけです。 先ほどの市長答弁では、登記が困難な理由としては、相続の発生というふうなことがありました。私が仮に亡くなったら、私の相続あたりも、また発生するわけです。そうすることによって、枝葉が生まれると。なおさら難しくなってくるというふうに私は考えます。 ですから、先ほど申しましたように、所有者が五島にいる、そういった名義登記がえあたりが、速やかに行くようなところは、急いでやってほしいなというふうな思いがしますけども、いかがですか。 ◎副市長(諸谷英敏君) この未登記の問題につきましては、これまでのいろんな事務処理のまずさということが重なっておるということでございまして、改めておわびを申し上げたいと思います。 昨年の6月にこの問題に対応するために、庁内に、先ほど市長からお答えいたしましたように、連絡、そして処理会議というのを設けまして、いろんな対策を練っております。発端になりました県道のものにつきましては、既に税金の還付を始めておりまして、今後対策を急ぎたいと思っております。 議員御指摘のとおり、既にといいますか、はっきりしているものについては、事務処理を急ぐべきではないかということは、まさにそのとおりでございまして、相続人の方がたくさんふえて、印鑑をたくさんいただかないと、事務処理ができなくなると、一層事務処理がもう不可能になってくることも考えられますので、どうか積極的にそういうはっきりしているものについては、市のほうに御連絡をいただいて、適切な処理を急ぐようにと御鞭撻をいただければと思います。 私どもも、登記処理のための予算あるいは嘱託の方等の、人の手当の問題も含めまして、体制の整備をしたいと思っております。 よろしくお願いいたします。 ◆10番(神之浦伊佐男君) そういった意味合いで、速やかな行動に移してほしいというふうに思っておりますが、これまでの実態といいましょうか。流れ的なものが、合併前旧町あたりを参考にしながら言うわけですけども、町道だったわけです。岐宿の場合は。町道拡幅をするんだというふうなことで、陳情等々が上がってきたときに、無償提供でやったわけです。そういった無償提供で受けたところも、そのまま名義がえをせずに残してきたというふうな部分もあるかと思います。幸い、国調等あたりで境がわかっているようなところは、幾分かそういった登記がえもしやすいのかなというふうな思いもします。そういったところは、今副市長が言うたように、速やかな対応で、ぜひ難しくならないような段階で解決するように頑張ってほしいというふうなお願いをいたしておきます。 次に、教育行政の中の体育館使用状況でありますけども、生涯学習課が管理するといいますか、そういった体育館名を13カ所あったというふうなことでありますけども、教えていただければなというふうな思いがいたします。 ◎教育長(才津久高君) まず初めにおわびをいたします。先ほど13カ所と申しましたけども、正確には12が正しい数でございます。おわびいたします。それではその体育館の名称を申し上げます。一番目に中央公園の市民体育館、長手スポーツセンター、戸岐体育館、富江体育館、玉之浦体育館、三井楽体育センター、岐宿B&G体育館、奈留体育館、福江農業改善センター、玉之浦農林漁業者トレーニングセンター、三井楽多目的研修集会施設、玉之浦健康管理増進施設。 以上でございます。 ◆10番(神之浦伊佐男君) こういったところで、生涯学習課というふうなことで管理しているわけでありますけども、生涯学習のスポーツ面で、主に使っているようなところは、どことどこかわかりますか。 ◎生涯学習課長(中里和彦君) 現在使っている競技団体ですけれども、バスケットボール、バドミントン、バレーボール、卓球、その他ということで把握をいたしております。 ◆10番(神之浦伊佐男君) この生涯学習の中で、市民チームの中に、最近はやっているのか、おくれているのかよくわからないんですけども、フットサルというふうなサッカーのミニ版めいたものがあります。これは、どこの体育館を使っておられるか、わかっておられますか。 ◎生涯学習課長(中里和彦君) 12の体育館のうちフットサルに使用を認めておりますのは、農林漁業者トレーニングセンター及び戸岐体育館でございます。 ◆10番(神之浦伊佐男君) 今中須のトレーニングセンター、あそこと戸岐の小学校跡地の体育館、ここがフットサルチームに使用許可が出ているというふうなことであります。 以前は、どういったことで、他に許可していた体育館はあったのかなかったのか、そこら辺はわかりますか。 ◎教育長(才津久高君) お答えいたします。 以前は、学校の体育館も使用を認めていたところもございます。ただ、残念なことに、使用した団体が壁を壊したと。それから備品を壊した。そういうことがございまして、どこが壊したのか、調査をしてもわからないと。そういう現状もございました。スポーツマンとしてはあるまじきことだというふうに判断しまして、その時点でフットサルの使用を中止、取りやめということでやった経緯がございます。 ◆10番(神之浦伊佐男君) 教育長、私もはっきり言いまして、フットサルチームに、体育館をもう少し緩やかに使用できるようなことはできないか、伺ってみてくださいというふうな相談を受けました。それで、サブ体育館建設に当たって、いい機会ではないのかなというふうなことで、こういった質問をするわけでありますけども、このフットサルというのは、サッカーと同じで、丸いボールをけってする競技だと思っておりますけども、間違いありませんね。そういった中で、こういった相談をする方からも、教育長が述べたような事案の問題は伺いました。非常に自分たちとしては残念であると。だれが行ったのかわからない結果によって、使用制限がなされたというふうなことで、非常に寂しい思いをしているんですというふうなことで、言われました。 大会等で、市民体育館を借りる場合を想定しての話なんですけども、そういったときには、防護ネットあたりをみずからが持ち寄って、そしてそれを設置しながら大会をやっているというふうな現状のようであります。 福江小学校が昨年、バーモンドカップというのがあっているらしいんですけども、長崎のほうで、そこで準優勝をしているというふうなことで、非常に大会に出場意欲といいますか、そういったところも非常に強いというふうなことで、サブ体育館を建設するに当たって、中の壁材の強固なもの、あるいはガラスあたりの破損を防ぐための防護ネットであるというふうなものを設置して、フットサル競技あたりにも対応できないのかなというふうな思いで、こういった質問をするわけですけども、そこら辺は考えておられませんか。 ◎教育長(才津久高君) お答えいたします。 結論を申しますと、これから新しいものをつくるわけであります。しかも、この今からつくるものは、市民の財産ですので、市民のニーズがあるということであれば、十分検討しなければいけないというふうに思っております。 せっかくの機会ですので、現状と課題について、少し報告をさせていただきたいと思うのですけども、現在の県下の状況ですけども、13市の中で、フットサル、これを全面禁止という市が2市ございます。1市は全然そういう要求がないということで、残りの10市、このうち、ほとんどの市が1ないし2カ所の施設に限定してのフットサルの利用ということでございます。例えば、長崎市が2カ所、佐世保市が2カ所ということでございます。 なぜこういうことになっているかというと、一番の問題は、壁等が、体育館施設がそういうものに耐えるようなつくりになっていないということ。かなり強力な力で壁にぶつかるわけですので、その点で一番大きいということ。それから、2つ目には、床の損傷が激しいということでございます。そのために、各市とも専用の靴を履くとか、あるいは専用のボールを使うとか、そういう指導をしているようでございますけれども、なかなかうまくいかないという現状でございます。 そういうことで、いろんな条件があって、厳しい状況にあるということでございます。サブ体育館につきましては、これからどういうつくりにしたらそれに耐え得るのか、さきに申しましたとおり、スポーツレクリエーション、こういうものとの関連も十分研究しながら、検討したいというふうに考えております。 ◆10番(神之浦伊佐男君) いろいろそういった使用状況の制約といいましょうか、そういった説明がなされましたけども、私も教育長がそういった答弁をすれば、なるほどそうかなと。もともとサッカーというのが、グラウンドでやるものが体育館でやられるようになってきたんだから、球技あたり、そのボールといいますか、そういったところもそういった強固な品物かなというふうな気もします。しかしながら、緑丘小学校、福江小学校、奥浦小学校区を対象に少年のフットサルチームが3チーム、そして福江市内に大人のチームが9チームあるそうであります。そういった意味合いで、生涯スポーツというふうなことで取り組んでおりますので、ぜひ、できるならば、そういった対策を講じて考慮してほしいなというふうな思いを込めまして、お願いをいたしまして、私の一般質問を終わります。 ○副議長(柿森弘幸君) 以上で神之浦伊佐男議員の質問を終わります。 次の質問者は、13番 宗 藤人議員。 ◆13番(宗藤人君) (登壇)本日最後の質問者となりました玉之浦の宗 藤人でございます。それでは、通告に従いまして、進行する未婚・晩婚化への対策について一般質問をいたします。 近年、未婚・晩婚化が進行し、大きな社会問題となっておりますが、結婚の必要に迫られていないのか、チャンスがないのか、わかりませんが、私の周りにも未婚者が多くいるように思います。よく男女を問わず、「だれかよか人はおらんかな」と耳にしますが、なかなかうまくいかないのが現実であります。現在は、年齢、男女を問わず、人生観や価値観に多様化が見られますが、結婚観もまた例外ではありません。しかしながら、未婚者が今後もふえ続けると、少子化が一層進み、年金や介護、医療などのさまざまな社会保障制度にも大きな影響を及ぼすもので、日本の国家全体にとっても、また我が五島市においても、最も重大な問題の一つと考えますと同時に、大変憂慮すべき事態であります。 私の記憶では、昭和の高度経済成長期を境に、人の意識、物の考え方、生き方など、社会の仕組みそのものが大きく変わったように思いますが、結婚についても、以前は身内に独身者がいるものなら、親類、縁者挙げて相手探しをしたものでした。しかし、時代が変わって、現在は大家族制度から核家族化が進行する中、個人の人権を優先する余り、結婚についても個人の自由な選択であり、押しつけるものでも、押しつけられるものでもないといった風潮が一般的になっているように思われます。当然といえば当然かもしれませんが、行政としては、いびつな人口構成をこのまま放置しておくわけにはいきません。早う今んうちに何とかせんばいかんじゃなかろうかという思いであります。 そんな中、今や就職活動同様に、結婚活動、いわゆる婚活をしないと、結婚したくてもできないとさえ言われる時代であります。そこで、長崎県内について見てみると、県内においても例に漏れず未婚の人たちがふえ続けております。県内、30代前半の男女の未婚率は、1985年の18.7%に対し、2005年には36.2%となり、約20年間で2倍となっておりますが、現下の不況がそれに追い打ちをかけております。また、平成21年度、未婚者に対して行った結婚に関するアンケートでは、結婚する意思があると答えた人が83.2%もいたのに対し、一生結婚するつもりはないと答えた人は9.2%、その他が7.5%となっております。このような結果にもかかわらず、長崎県内においても未婚率が高まっている現状があります。 そこで、県は具体的な未婚社会への対策に取り組みを始めております。紹介します。昨年の9月12日に長崎市内で県が主催するめぐり会いパーティーが開かれ、参加者は30代から40代の未婚の男女11人で、真剣に結婚相手を探している人ばかりであったそうですが、イベントの内容にもさまざまな工夫がなされていたようです。県が実施したアンケートによれば、結婚しない原因の1位は、適当な相手にめぐり会えないとのことであります。そこで、県は、4年前から未婚の男女を対象にめぐり会いパーティーを開くなど、対策に乗り出しました。当初、県は、県内各地で年間10回以上のイベント開催を目指してきました。事業が始まって4年目になりますが、これまではイベント開催が長崎市に集中しており、離島である当市においても開催ができないものかと私はずっと思っていましたところ、このたび、先月の13・14の両日にわたって独身男女によるめぐりあい事業が当市で開催されました。私にとってはやっと念願がかなったとの思いで、大変うれしく思った次第であります。 そのイベントについて紹介しますと、島外から参加の女性に対するフェリー代、宿泊費を主催者が負担し行われたようですが、25歳から50歳までの未婚男女42人の参加があり、その中から5組のカップルが成立するなど、大変有意義な催しであったと聞いております。また、開催するに当たっては何かと御苦労も多いかとは思いますが、今後も継続的、定期的な開催を切望します。その結果として未婚化の減少を心から願うものであります。 さて、ここで未婚社会に対する取り組みの先進地を紹介してみたいと思います。まず、奈良県においての取り組みですが、奈良県では平成17年度から、結婚を望む男女に出会いの場を提供する事業を行っています。これまでに男女の交際相手が成立したカップルは4,695組で、そのうち122組の結婚が成立しております。事業の特徴としては、旅行会社が企画するユニークなイベントにあり、中でも一番人気が地元バス会社の企画した世界遺産・薬師寺写経ツアーであります。このイベントは、何と僧侶の講話に始まり、結婚相手に対して高い理想を求めがちな参加者に、謙虚な姿勢を持つことや、足元をしっかり見詰めることの大切さを伝えております。 次に、三重県の鳥羽市の伊勢湾にある神島ですが、人口470人のこの島に、大阪や名古屋などの都会から86人もの女性が嫁いできております。その陰には、漁師の後継者問題に真剣に取り組み、さまざまな仕掛けにより漁師86人を結婚へと導いた三重県農林水産コーディネーターである原康久氏のような熱意ある仕掛け人の必要性と行政の強力なバックアップが必要であると、私は考えます。 そこで、五島市の状況を見てみますと、本市においても人口が加速度的に減少する中、未婚率も高まっております。ちなみに、本市の30代男女の未婚率は、1985年の19%に対し、2005年には30.5%と、五島の将来にとって大変心配になる数字を示しておりますが、ではどうして結婚しないか、未婚者の生の声を紹介します。ある女性は、「結婚するメリットがないからだと思います。結婚するよりも、独身でお金などを自由に使える人生のほうが、自分らしく気ままに生きられて楽しいと思います」。また、別の男性は、「結婚する意思はあるが、チャンスに恵まれず、出会いのきっかけがつかめない」とのことでした。さらに、別の女性は、「親の世代が当たり前に結婚していたので、自分も当然いつかできるものと思っているうち、年齢を重ねてしまいました。理想が高いわけではないのですが、どこか結婚に現実味を感じません。必要に迫られていないからかもしれません」。 以上、3名の生の声を紹介しましたが、まさしく現代若者の結婚観を映し出した発言のように思います。 それでは、未婚社会への対策について、未婚者への意識調査をもとに私の考えを述べたいと思いますが、まず国立社会保障人口問題研究所が行った結婚に関する全国調査について調べてみたので、その特徴について紹介します。本調査は、1982年から2005年までの間、独身者を対象に調査を行ったものであります。一つ、結婚の意欲については、いずれ結婚するつもりと答えた未婚者が男女とも約9割と、高い割合で推移しております。2つ、結婚の利点、独身の利点については、独身生活に利点があると答えた人が男女ともに8割強であるのに対し、結婚することに利点があると答えた人の割合は男女ともに約7割と、独身生活に利点を感じる人の割合がやや多いものの、双方ともにほぼ横ばいの傾向を示しております。3つ、なぜ結婚しないのか、その理由については、18歳から24歳までは、まだ若過ぎる、必要性を感じないなどの結婚の必然性の欠如や、25歳を過ぎると、適当な相手にめぐり会わないことを理由に掲げる者が多い傾向にあります。 以上のように、行動や生き方の自由などを求め、独身生活に利点があると感じる未婚者が多いものの、依然として未婚者の9割の男女がいずれは結婚したいとの願望を持っており、市としても婚活をサポートするべきではないでしょうか。これまで人生観や価値観の多様化などで独身願望が進行しているものとばかり思っていた私ですが、婚活、子育て等の支援などの環境の整備を行うことにより、まだまだ結婚は促進されるものと、大いなる期待と希望がわいてきたところであります。新政権が誕生し、高校までの教育費の無料化やこども手当など、若年層家庭の支援強化策などが新年度予算に計上されており、中尾市長が推進する「子守唄が流れるしまづくり」の環境が整いつつあり、私も中尾市政の今後に大いに期待するものであります。 そこで、お伺いいたします。1点目は、本市における未婚化の現状をどのように考えておられますか。2点目は、本市でもめぐりあい事業が先月実施されましたが、結婚促進のためにぜひとも今後の継続的実施を望むものですが、市長の考えをお聞かせください。あわせて、結婚促進のため結婚祝い金の支給など、市独自の支援策は考えられないか。3点目は、子育て支援の観点から、こども手当に加え、出産祝い金の支給や保育料の軽減など、市独自の支援策は考えられないか。3点につきまして市長の見解を求めます。 以上で壇上からの質問を終わります。(降壇) ◎市長(中尾郁子君) (登壇)13番 宗藤人議員の質問にお答えいたします。 大変御丁寧なデータも述べていただいて、ありがとうございました。また、私も答弁書を用意いたしましたが、答弁のほうも、十分に説明がありましたので、二重になるかと思いますけれども、私も用意したものをもとにお答えをさせていただきます。 この進行いたします未婚・晩婚化の対策につきましては、本当に日本じゅうが憂慮しているということでございまして、この現状についてのお尋ねでありました。昭和50年代後半から全国的に未婚率の上昇傾向が続いておりますが、五島市におきましても同じような現状でありまして、平成17年の調査では、20代後半の未婚率が、男性が61%、女性48%、30代前半でも、男性が42%、女性が30%となっております。この背景には、結婚観や生活様式の変化など、複雑な個人的・社会的要因があると思われますが、未婚・晩婚化の進行は少子化の大きな原因となります。人口減少に結びつくものであります。また、生産労働人口も減少し、地域産業の担い手が少なくなり、地域の活力が低下するのみならず、介護保険や国保制度などへも影響を及ぼすことになりますので、本当に憂慮すべき事態であると考えております。どう考えるかということは、憂慮すべき事態であるということを申し上げます。 次に、結婚を促進するために、めぐりあい事業を継続して実施する考えはないかというお尋ねでありました。平成16年に県が実施した少子化問題基礎調査によりますと、独身者の約9割は結婚の意思はあるが、そのうちの約5割の方が独身でいる理由に、「相手にめぐり会わない」ということを上げておられます。私もかねてより、五島市においても同じような状況にあると思っておりましたので、農業、漁業の体験をメニューに入れながら、出会いのイベントを検討するようにということを関係課に指示をいたしておりました。まず初めに、農林課へ言いました。農業委員会へ行きました。そして、企画課で今回はめぐりあい事業をいたしました。いわゆる婚活運動であります。五島市のめぐりあい事業ですが、市内の各種団体及び県と市の関係部署の若手職員で組織をいたします、めぐりあい事業企画委員会をつくりまして、そこが事業主体となり、長崎県の地域めぐりあい創出事業の補助を受けて実施をいたしました。宗議員から御紹介がありましたとおり、今回のめぐりあい事業には、市内の男女25名を含め42名が参加をされまして、うれしいことに5組のカップルが誕生いたしました。もう親に紹介をしたり、また次に会ったりというようなことで動いておりまして、本当に新しいカップルの誕生のチャンスになりまして、大変喜んでおります。 参加者のアンケートによりますと、イベント内容について改善すべき点はあるものの、おおむね好評で、また参加したいという方が約75%おられましたので、今後も補助事業を活用しながら、結婚を望んでいる男女の婚活支援事業を実施してまいりたいと思っております。これは市がいたしましても、市の姿が表に出ると、なかなか出会いの場がかたくなりますので、一切、市は出なかったわけであります。でも、私は、どんな方が40名も集まったのかと見たくて、参加させてくれと言ったのですが、ノーと言われまして、参加できませんでした。そういうことで、本当にそういう実行委員会が、民間の方が、若手がお世話をいたしまして、またこの世話役も一生懸命勉強して、一組でもカップルが生まれるようにということで頑張ってくださいました。 次に、結婚促進のための市独自の支援策についてお尋ねがありました。結婚支援策としては、出会い事業や結婚講座の実施、結婚相談員の配置、結婚祝金の支給などが考えられます。御提言がありました結婚祝金や出産祝金の支給につきましては、いろいろな自治体で例があるようですけれども、まずはその前にやはり相手にめぐり会うようなチャンスをつくることが一番だと思います。子育て支援というのは、新しい政権のもとに、また手厚くなっておりますし、こういうことをチャンスをつくりながら、その次に結婚祝金などが必要というか、そういうものがいいのかなというふうに機運が高まれば、そういうことも検討してみたいと思いますが、来年度も含めまして、このめぐり会いの場をつくるということにもう少し力を注いでみたいと思っております。 次に、子育て環境をよくするために独自の保育料の減免を実施する考えはないかというお尋ねでございましたが、保育料は保護者の課税額に応じて決定をされまして、毎月納付していただくことになっておりますが、五島市の場合は市単独事業として、国が定めております保育料基準よりも、平成20年度実績でおおむね22%、金額で5,700万円の保護者負担の軽減策を実施いたしております。しかし、子育て世代は経済的に弱い方も多く、さらなる軽減を求める声があることも承知いたしております。できれば新たな軽減策を実施したいと思いますが、五島市の財政状況の問題もございますので、新年度からはこども手当も支給されますので、しばらくは五島市の支援にプラス国、県の動向も見ながら、この後、また新しい支援ができないか、引き続き注目し検討してまいりたいと思います。 以上です。(降壇) ◆13番(宗藤人君) それでは、自席より再度質問いたします。 今や、自治体も含め社会全体が広く結婚をサポートする時代に来ており、結婚しやすい環境づくりが必要と考えますが、市が強力にバックアップする考えはないか、市長の考えをお聞かせください。 ◎市長(中尾郁子君) 壇上で申し上げましたように、続いて出会いの場をつくり、今流の婚活運動を進めてまいりたいと、支援してまいりたいと思っております。決して役所がリードという空気を出さないほうがいいようでございます。やわらかい、そして自然の中で自由に出会いができる、そういう余りルールのない、そういう出会いの場が今回よかったのかなと思います。また、季節が非常に寒い時期でございまして、もうちょっと暖かい時期、それからまた真夏の五島の海もすてきでございますから、そういう場所で、海辺での出会いもいいですし、またススキがなびく秋の出会いもいいですし、いろいろな季節折々の雰囲気が出せる出会いの場づくりができるのではないかと思っておりますので、積極的に支援をしてまいります。 ◆13番(宗藤人君) めぐりあい事業について再度質問いたします。 壇上でも申し上げましたが、めぐりあい事業では、本市で先月の13・14日の両日行われました本市でのめぐりあい事業では、市長も答弁にございましたように、5組のカップルが成立されておりますが、私は、五島市の将来のためにも一組でも多くのカップルが誕生することを願っております。先ほど婚活支援事業については、市長から今後も実施をするとの答弁でありましたが、私は、この事業については年2回以上の開催を強く望むものでありますが、企画課長の考えをお伺いいたします。 ◎企画課長(松野音幸君) ただいまのめぐりあい事業の年2回以上の開催をということでございますが、実は今回の五島市めぐりあい事業につきましては、男女20名ずつの募集を行ったところでございます。当初これ以上の参加者があったわけなんですけれども、最終的には男性が23名と女性が19名ということになりました。参加者のアンケートをとってみますと、やはり20名ぐらいになりますと、なかなか顔が覚えられないと、全員の皆さんとお話をしてみたかったけれども、そういう時間がなかなかとれなかったということで、このまず人数の問題。あるいはまた、年齢幅が下から上まで約20歳程度ございましたので、この年齢につきましても一考の余地があるのじゃないかなということで、イベントの内容につきましていろいろ改善する点があると思いますので、今回は1回だけの開催でございましたけれども、年に2回というようこともあるいは可能じゃないのかなと。例えば男女10名ずつのイベントを年に2回やるとか、そういったことも含めまして、十分中身をもう一度協議をしてみたいと思っております。近々このめぐりあい事業の企画委員会の皆さん方で、今回のイベントのいわゆる見直し、反省会と申しましょうか、こういった会議も予定しておりますので、その中で十分協議をしてみたいと思っております。 以上でございます。 ◆13番(宗藤人君) 今、企画課長も述べたように、長崎市では11名の参加、五島市では42名の参加、半分にしても20名はいますので、ぜひ2回以上開催をお願いしたいと思います。この点について市長の考えをお伺いいたします。 ◎市長(中尾郁子君) 私は2回以上と言いたいんです。2回じゃなくてですね。そして、機会をつくって、また五島の男性のよさも理解していただきながら、それから農業、漁業の後継者も募集しておりますので、今、農業に興味を持つ女性も多い時代でありますから、そのようにいたしたいと思っております。 ◆13番(宗藤人君) 次に、子育て世帯への経済支援策として、本市においては本年4月からゼロ歳から3歳未満児の医療費を無料にしておりますが、子育て支援をさらによくするための支援強化策として、保育料については、先ほど壇上でも質問しましたが、現在22%軽減をしておりますが、さらに1%でも私としては軽減できないか。というのは、きのう、おととい、7日になりますが、7時のニュースの中で子育て支援が求められておりました。その中で、特に子ども手当の使い道について、第1位が教育費に充てる、第2位が保育料に充てる。このアンケートの結果の45%の人が保育料に充てると答えておりました。 先ほど私が言いました1%、これは213万円程度になります。市長、副市長、教育長の給与カットの10%、12カ月分、250万円あれば、できるのであります。また、議員の報酬のカットが約450万、一応まだ確定ではありませんが、それで推移をしております。そのようになると確信しております。そこで、市長、何とか23%の軽減はできないものか、市長の熱き思いの答弁を再度お伺いいたします。 ◎市長(中尾郁子君) 新年度の予算はもう上程しておりますけれども、財源が捻出できれば研究の余地はあるかと思います。 ◆13番(宗藤人君) ぜひそれに向けて、もし今年度できなかったら、来年度実施をよろしくお願いいたします。 最後に結びとして、進行する未婚・晩婚化を考えるとき、その結果として少子化がますます進行し、介護や年金、医療などの社会保障制度にも大きな影響を及ぼすこととなり、憂慮すべき大問題であります。未婚者の皆様、どうか命のリレーを途切れさせないためにも、勇気を持って婚活に励み、次世代を担う二世をふやしてほしいと私は願っております。しかしながら、壇上でも申し上げましたが、個人の価値観の多様化に加え、雇用や景気の悪化、社会的先行き不安など、さまざまな不安要素も相まって、結婚したくてもできない現実があることもまた事実であります。そのような状況下であればこそ、地域を挙げての婚活に取り組む必要があると私は考えます。本市においては、殊のほか若い人は島の宝であります。繰り返しとなりますが、結婚するかどうかはあくまで本人の意思でありますが、結婚しやすい環境づくりを行うことも行政の仕事の一分野ではないでしょうか。そこで、市長におかれましては、結婚しやすい環境づくりに今以上に取り組んでいただき、五島の明るい未来づくりにつなげてほしいと切に願っております。 以上で私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○副議長(柿森弘幸君) 以上で宗藤人議員の質問を終わります。 以上で本日の日程は、すべて終了いたしました。 次の本会議は、明10日、午前10時から開きます。 本日は、これをもって散会いたします。                         =午後2時57分 散会=...